膣ケア(フェムケア)とは?正しいやり方で更年期の辛さも改善しよう!
2023.07.26
-
フェムテック
-
女性器形成
この記事を読んでいるあなたは
- 膣ケア(フェムケア)とは?
- 膣ケア(フェムケア)のメリットや効果
- 膣ケア(フェムケア)が必要なタイミングって?
上記のように考えているかもしれません。
この記事ではそんなあなたに「膣ケア(フェムケア)とは?正しいやり方で更年期の辛さも改善しよう!」までお伝えしていきます。
膣ケア(フェムケア)とは?
膣ケアやフェムケアといった言葉を聞いたことはあっても、どういった意味なのか?、どういったことを指す言葉なのか?など分からない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、膣ケア(フェムケア)とは?について、ご紹介します。
そもそも膣とは?
女性器は「内性器」と「外性器」とで構成されおり、膣は内性器の一部です。体外と子宮の間に位置しています。また、乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)によって膣内は酸性に保たれているため、雑菌などが繁殖しにくい環境になっています。
<膣についての詳しいコラム>
女性器とは?膣の構造とゆるむ原因や改善方法について
膣ケア(フェムケア)って何?
フェムケアは「Feminine(女性の)」と「Care(ケア)」を掛け合わせた造語です。広い意味でデリケートゾーンをケア用品やサービスを指し、膣ケアはフェムケア中の1つとなります。
また、膣ケアは、膣を良好な状態にしたり、膣周りをケアすることです。膣や膣周辺もお顔と同じように加齢とともに老化したり、ホルモンバランスによって変化していきます。加えてデリケートゾーンの皮膚は薄く繊細です。そのため、デリケートゾーン周りで何かしらの悩みを抱えている方はいらっしゃるのではないでしょうか?
膣ケア(フェムケア)の重要性
トラブルを抱えやすいイメージの強いデリケートゾーンですが、膣ケア(フェムケア)は女性のQOL(生活の質)に大きな役割を果たします。お顔のケアや用品を選択する時は、自身のお悩みに合わせてケア用品を選ぶため、自身の状態を理解している必要があるでしょう。
同様に自身のデリケートゾーンの状態を把握することで、デリケートゾーンの健康リスクを発見しやすくなったり、快適に日々を過ごすことができます。膣ケア(フェムケア)で最も重要なのは持続性です。日々のスキンケアのように、デリケートゾーンもケアする習慣を持つようにしましょう。
膣ケア(フェムケア)をはじめよう
ケアも正しいやり方ができていなかったり、やりすぎてしまうことでお悩みが悪化します。ここでは、正しい膣ケア(フェムケア)を実践できるよう、やり方などをご紹介していきます。
生理用品
近年は様々な種類の生理用品が発売されており、
- 生理用ナプキン
- 布ナプキン
- トイレで流せるナプキン
- おりものシート
- タンポン
- 吸水ショーツ
- 月経カップ
などのような製品があります。これらの製品や今後新しく販売される製品の中から、自身の生活サイクルにあった生理用品を選択し、適切な使用が必要になってきます。体質や肌質に合わせて膣周りに優しい製品を選ぶようにしましょう。
また、使用方法によっては、不衛生による雑菌の繁殖などから、重大な尿路感染症などが起こり、最悪の場合、TSS(トキシックショック症候群)が出る可能性もあります。ナプキンやタンポンの連続長時間利用や月経カップの洗い残しや消毒不足などといったことが原因です。症状は
- 発疹
- 倦怠感
- 嘔吐
- 下痢
- めまい
などがあり、重篤な状態に進行した場合、血圧の低下、器官の機能不全、意識障害などが生じることもあります。基本的に膣周辺は湿度が高く、雑菌などが繁殖しやすい状態です。生理用品を使用する時はこまめな交換を心がけてください。
下着
下着はなるべく通気性のよいものを選択しましょう。具体的には、「綿(コットン)」や「絹(シルク)」といった天然素材でできたものがおすすめです。前述の通り、膣周辺は湿度が高く、まぶたよりも薄いため、汗や分泌物によって蒸れやすくなったり、皮膚に当たる摩擦が強いと黒ずみや炎症が生じやすくなります。通気性の良い下着に変えることで、それらのトラブルが軽減されるので、気になる方は試してみてください。
その他、締め付けの強いガードルやゴムの力が強い下着、スキニーデニムなども黒ずみの原因となります。お肌の弱い方は頻繁な着用を控えましょう。
洗浄
膣周辺は低刺激のデリケートゾーン専用ソープなどの利用が望ましいでしょう。刺激の強い成分がなくてはならない常在菌までも殺してしまうためです。強い成分の代表例としてアルコールがあげられますが、膣炎やかぶれなどが多い方は変更するとよいかもしれません。
また、洗い方にも注意しましょう。臭いや汚れが気になるからといって、強く擦ったり、洗いすぎたりすると、黒ずみや炎症の原因となります。
保湿
膣周辺は生理用品や下着の擦れや脱毛・除毛によってダメージを受けやすい場所です。保湿を怠ると、大陰唇のたるみや乾燥による黒ずみが出ることもあります。洗うだけでなく、保湿も積極的に行っていきましょう。
また、保湿した後に下着を身につけたくなるでしょうが、乾くまでは着用しないようにしてください。炎症やかぶれの原因となりますので、気をつけましょう。
膣トレ
膣トレを日常的に行うことで膣の緩みを防いだり、尿漏れや子宮脱といった骨盤臓器脱を予防する効果があります。道具がなくともできる「ケーゲル体操」という膣トレもあるので、ぜひ習慣として取り入れてみてください。やり方などを以下の動画で解説しています。
【膣トレ】女性器の膣圧が緩むとどんな症状が出てくるの?専門家医師オススメの骨盤底筋トレーニング実践!!
膣ケア(フェムケア)のメリットや効果
膣ケア(フェムケア)によって期待できるメリットや効果には以下のようなことがあげられます。
- 膣のゆるみ改善
- 衛生状態の改善
- 黒ずみやかゆみ改善
- 性交痛の改善
気になる方はぜひチャレンジしてみましょう。
膣ケア(フェムケア)が必要なタイミング
膣ケア(フェムケア)が必要になるタイミングを紹介します。より快適に日々を過ごすためにもを身につけていきましょう。
更年期や閉経後こそ膣ケア(フェムケア)が必要!
更年期や閉経後は、
- 膣壁が薄くなる
- 膣壁が硬くなる
- 膣からの分泌液が減る
- 膣内や膣周辺にかゆみや痛みが出る
といった変化が出るようになります。また、「萎縮性膣炎(老人性膣炎)」や「性交痛」といった疾患や症状も出やすくなり、1人で悩んでいらっしゃる方も少なくありません。
いきなりの変化に驚く方も多いですが、年齢を重ねるとそれまでのお顔のケアが物足りなくなるように、膣周辺にも膣周辺も膣ケア(フェムケア)が必要になります。辛い症状を軽減したり、緩和することができるため、お顔と同じように膣周辺も積極的にケアしていきましょう。
<萎縮性膣炎(老人性膣炎)について詳しいコラム>
萎縮性膣炎(老人性膣炎)とは?その症状や原因と治療方法について
性交渉後にも膣ケア(フェムケア)しよう!
性交渉後も膣ケア(フェムケア)が重要になってきます。性交渉が原因で「膀胱炎」や「細菌性膣炎」となることもあります。
膀胱炎
女性は膀胱炎になりやすく、性交渉が原因で膀胱炎となることもあります。体の構造上、尿道は膣や肛門に近い位置にあり、男性よりも女性の方が尿道が短いので、細菌が繁殖しやすい環境となっているためです。
膀胱炎は、
- 違和感
- かゆみ
- 痛み
- 頻尿
- 膿が出る
といった症状がみられます。性行為で膀胱炎は移りませんが、こうした自覚症状がある時は、症状が治るまで性行為を控えるようにしましょう。
細菌性膣炎
細菌性膣炎は、不衛生な手で隠部に触れたり、オーラルセックスが原因となっている場合があります。そのため、性交渉の前に手や隠部を洗ったり、性交渉前後でシャワーを浴びることで予防できます。雰囲気を壊したくない、疲れてしまったなどの理由から性交渉後に膣ケア(フェムケア)を怠らずに清潔を保つように心掛けましょう。
また、病状としては、おりものが増えたり、かゆみや痛みなどが起こり、再発する可能性も少なくはありません。再発が多い場合には、医療機関で受診して治療するようにしましょう。
<おりものやについての詳しいコラム>
おりものとは?疾患による色・臭い・量の異常や生理周期による変化を解説
VIO脱毛は膣ケア(フェムケア)によくない?
近年、VIO脱毛は男性女性問わず、人気や件数の多い施術です。デリケートゾーンの脱毛をすることで、
- 臭いやムレの対策
- 黒ずみ対策
- 衛生面の改善
- 自己処理のトラブル防止
- ファッションを楽しめる
- 性交渉時に気にならない
といったメリットが期待できるため、チャレンジしてみようとお考えの方もいらっしゃるでしょう。ここでは、そうした方々に向けて膣ケア(フェムケア)の観点からのVIO脱毛について解説します。
VIO脱毛や除毛が与える膣ケア(フェムケア)への影響
まず、カミソリや毛抜きをはじめとした自己処理での除毛はおすすめしません。肌はダメージを受けたり、黒ずみや色素沈着、乾燥を起こしやすくなったり、かゆみや痛みが出る可能性が高いためです。
また、肌のバリア機能が低下するため、保湿クリームなどでケアをするようにしてください。
そもそも陰毛の役割とは?
陰毛には、
- 隠部を保護
- 細菌やウイルスの侵入を防ぐ
- 性器の保温
といった役割があるとされています。
VIO脱毛が増えた理由
さて、脱毛を希望もしくは施術される方の中でも、関心の高い部位はVIOではないでしょうか。VIO脱毛が増えた要因としては、脱毛が身近になったことに加えて、下記のような理由があげられます。
- 妊娠出産
- 介護
- 身だしなみ
一つずつ理由を見ていきましょう。
妊娠出産
分娩台に乗った際にアンダーヘアがあると恥ずかしいと感じる方もいらっしゃるでしょう。そうした気持ちを軽減するためにVIO脱毛で事前にアンダーヘアを処理されるようです。
ただし、妊娠中は脱毛することはできません。よって、脱毛を希望する際は妊娠前が望ましいでしょう。
介護
将来、介護される時に備えてVIO脱毛を受けられる方が増えています。着用したおむつを交換する際に便がアンダーヘアにくっついてしまうことが恥ずかしい、申し訳ないと感じるため、40代と早い段階で脱毛を受けられるようです。
また、アンダーヘアを処理しておくことで、衛生状態を保ちやすくなったり、肌トラブルを予防できるというメリットがあります。
身だしなみ
下着や水着を綺麗に着こなしたい、自己処理の肌トラブルから解放されたいなどの理由でVIO脱毛を受けられている方もいます。急な予定でも焦らずにいられるというメリットもあり、人気があるようです。
また、汗・生理の経血・分泌物によってデリケートゾーンは蒸れやすく、臭いもこもりやすいものです。アンダーヘアは経血や臭いがつきやすいため、VIO脱毛後は快適に過ごせて楽になったという方も少なくはありません。
VIO脱毛のリスク
前述したように衛生面や見た目、介護に向けてVIO脱毛を考える方は少なくはないでしょう。メリットが多いように思えるVIO脱毛ですが、デメリットがないわけではありません。
- 大陰唇のたるみが見えやすい
- 小陰唇の大きさが気になる
- 黒ずみが目立ちやすい
- 乾燥しやすい
陰毛で隠されていた部分が見えるようになり、上記のような問題が出る可能性があります。こうした問題は、ヴェアリークリニックで解決できることもあります。ぜひ、一度ご相談ください。
ヴェアリークリニックでできる膣ケア(フェムケア)
日々の膣ケア(フェムケア)で改善や予防することも大切ですが、すぐに効果が出るものではありません。「早めに効果を感じたい」、「どうしたらいいのか分からない」といった方は、ぜひ医療の力に頼ってください。ここでは、ヴェアリークリニックでできる膣ケア(フェムケア)をご紹介します。
名器形成(膣ヒアルロン酸)
名器形成はヒアルロン酸を膣内に注入し、膣圧を高めたり、潤いを補ったりすることができる施術です。事前のカウンセリングでは、
- パートナーに気持ち良くなって欲しい
- マンネリを脱したい
- 膣の締まりを良くしたい
- 名器になってみたい
- 性交痛を改善したい
といったお悩みやご希望をお聞きし、患者様に合ったデザインをご提案しています。
Gショット
Gショットはヒアルロン酸の注入によって、Gスポットを隆起させる施術です。Gスポットは女性のオーガズムに関連があるとされています。
そこへヒアルロン酸を注入することで、
- 男性器がGスポットが刺激される
- 自身の感度をあげる
- ヒアルロン酸の副次効果で濡れやすくなる
といった効果が期待できます。また、名器形成との同時施術も可能です。組み合わせることでより一層、理想を叶えられます。
ピンクインティメイト
女性器周辺は、女性ホルモンの関係で黒ずみやすくなっています。そうした黒ずみの改善に期待できるのが、医療用のピーリング剤「ピンクインティメイト」です。VIOラインや足の付け根といったデリケートゾーン以外にも、
- ワキ
- 乳輪や乳頭
- 膝や肘
- くるぶし
といった場所も効果が期待できます。ピンクインティメイトは、敏感なお肌にも使用できるように開発されたため、塗布する際の痛みもダウンタイムもありません。黒ずみが気になる部位に塗布し、2〜3分浸透させた後に拭き取るという工程であるため、すぐにご帰宅いただけます。
また、効果を実感していただくためには、1週間に1回を3〜5回程度継続いただき、その後は1ヶ月に1度程度の周期で受けることをおすすめしています。メスを使う施術とピンクインティメイトを組み合わせる場合は、先に手術を行ってから4週間ほどしてからピンクインティメイト治療を始めましょう。
まとめ
膣ケア(フェムケア)は、毎日の積み重ねが重要です。継続することで自身のQOLが向上するので、なるべく生活に取り入れていきましょう。
しかし、膣トレなどは継続しなければならないため、すぐの効果は期待できません。「劇的に変化が欲しい」、「早めに効果を感じたい」という場合は、ぜひヴェアリークリニックへご相談ください。無料カウンセリングで患者様に合わせたご提案や治療を提供いたします。