女性器の膣とは?その構造と緩む原因や改善方法について

2022.10.11

  • 女性器形成

この記事を読んでいるあなたは

  • 膣の構造について知りたい
  • 膣が緩む原因が知りたい
  • 膣を緩みを改善する方法を知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事ではそんなあなたに「女性器の膣とは?その構造と緩む原因や改善方法について」までお伝えしていきます。

膣とは

コラム19-1

膣とは、雌性生殖器の一部であり、体表面と子宮頸部を繋ぐ管状器官のことです。

ワギナ(ヴァギナ)とも呼ばれ、構造的には筋肉でできた伸縮性の管であり、伸縮することで性交や出産が可能になります

管の長さは成人女性で約7cm〜9cmが一般的ですが、個人差があるので長さは異なります。

膣の役割

膣には、主に下記のような役割があります。

  • 男性器を受け入れ精子の通り道としての役割
  • 出産の際に胎児が通る産道としての役割
  • 病原体の侵入や繁殖を防ぐために、分泌液によって酸性に保つ役割
  • 月経血や膣内の老廃物を排出する役割

上記の「分泌液によって酸性に保つ役割」では、病原体だけでなく、酸性に弱い精子を弱らせたり、死滅させる働きもあるため、そのままでは精子が子宮に到達しないようになっています。

ですが、エストロゲンの影響を受ける排卵日前後や、性交渉時に普段は酸性に寄っている膣内がアルカリ性に寄る時があります

それは子宮の入り口である子宮頸管からアルカリ性の体液が分泌されるためです。

膣内の体液には、精子を動きやすくし、死滅しづらい状態へ膣内を変化させることで、妊娠しやすい環境を整えたり、滑りやすくして性交しやすくする役割があります。

膣が緩む原因

コラム19-2

膣が緩む原因は、主に3つあります。

  • 加齢
  • 出産
  • 運動不足

それぞれどのように緩むのか、確認をしてみてください。

加齢

膣が緩む原因の一つは、女性ホルモンの低下です。

閉経に向かっていく女性の体の中は、女性ホルモンの分泌が不安定になり、段々と女性ホルモンは低下していきます。

膣が緩く感じたり、乾燥で痛みを感じやすくなりますが、これはお顔と同じように膣も弾力やうるおいが減っていくためです。

また、加齢による筋力の低下も原因の一つです。

膣壁は骨盤の底にある「骨盤底筋群」によって収縮されますが、筋力が低下することで締め付けが緩くなります

子宮や膀胱などの重みによっても筋肉は伸ばされ、筋力の低下と共に膣壁の締め付けに影響を与えます。

出産

出産も、膣が緩む原因の一つです

骨盤底筋群は子宮も支えており、妊娠して胎児が育つと、その重みによって骨盤底筋群は伸びていきます

出産すれば胎児の重みはなくなりますが、一度伸びた骨盤底筋群は簡単には元に戻りません

筋肉が伸びたままになることで膣の締め付けも悪くなり、膣が緩く感じます。

運動不足

加齢だけではなく、運動不足によっても筋力は低下します

骨盤底筋群でも、運動しないと筋力が低下するのは同じであり、筋力低下することで膣圧も緩くなるものです。

特に、骨盤底筋群は普段使う機会が少ない筋肉であるため、加齢や妊娠によって運動しなくなると、その分の筋肉量は著しく低下します。

骨盤底筋群の運動不足を解消するためには、骨盤底筋群を意識したトレーニングが必要です。

膣が緩むと起こるデメリット

コラム19-3

膣が緩くなると、主に4つの問題が生じます。

  • 性交の不満
  • 子宮脱のリスク
  • 尿漏れ
  • お湯漏れ

上記の問題は、膣が緩くなった際に起こりうるものです。

性交時の不満

膣が緩くなると、性交時にパートナーが物足りなさを感じる場合があります。

また、女性も性交による刺激をあまり感じられず、不安からパートナーとの相性が悪いと悩む方もいます

性交の快感を楽しむためなのはもちろん、パートナーとの仲を大切にするためにも、膣の緩みを解決することは大切です。

子宮脱のリスク

子宮脱とは、何らかの原因から子宮を支えられなくなり、子宮が体外に出てしまう症状のことです

骨盤底筋群は、膀胱や膣だけではなく子宮も支えていますが、筋力が低下することで子宮の位置が低下し、体外へ出やすくなります。

更年期を超えたあたりから子宮脱のリスクは高くなりますが、若い方も子宮脱にならない訳ではありません

下記のような普段から腹圧がかかりやすい姿勢や状態が原因で、子宮脱になる場合もあります。

  • 慢性的に咳や便秘が続いている
  • 普段から重い物を持っている
  • 肥満気味である

また、子宮脱は無症状の方が多いので、検診等で発覚し、治療に入る方もいます

子宮脱は腟炎やおりものの増加、出血などのリスクが生じるため、定期的な検診を受けるようにしてください。

尿漏れ

尿漏れは、「自分の意志とは関係なしに尿が漏れてしまうこと」と定義され、くしゃみや椅子に座ったりなどの軽い衝撃でも尿漏れは起こります

尿漏れの原因は、膀胱の筋肉を支えている骨盤底筋群が緩み、膀胱の締まりが悪くなるためです。

また、女性の尿道は男性と比べ短いため、その分男性よりもトイレが近いといわれており、尿漏れのほかに頻尿になりやすい状態といえます。

尿漏れで不安から外出を楽しめなくなったり、夜間の睡眠が浅くなったりするなど、日常生活にも大きな影響を及ぼす方もいらっしゃいます。

お湯漏れ

お湯漏れとは、膣内に入ったお湯が勝手に流れてしまう現象のことです。

本来なら膣の締まりによってお湯が入り込むのを防いでくれていますが、膣の締まりが緩くなると膣内にお湯が入り込むようになります。

そのまま立ち上がった時に、膣の中に入ったお湯が垂れてしまうので、銭湯などで人に見られるのを恥ずかしい人と思われる方も少なくありません。

また、緩み以外にも、普段のストレスが体や心が張り詰めていると、お湯漏れは起こりやすい状態になります。

緩くなった膣の改善方法

コラム19-4

膣の緩みを改善するには、以下の方法が挙げられます。

  • 名器形成(膣内ヒアルロン酸注射)
  • 道具のいらない膣トレーニング
  • 道具を使ったトレーニング
  • 膣縮小手術

それぞれの方法を確認して、自分に合う改善方法を選んでみてください。

名器形成(膣内ヒアルロン酸注射)

ヒアルロン酸とは、皮膚の柔軟性や弾力性を支えてくれる保水成分であり、注入することで潤いを増し、張りを生み出す作用があります。

肌の美容整形に使われることの多い成分であり、安全性の高いヒアルロン酸を注入することで、膣圧を高めることが可能です

当院では、患者様のご希望やお悩みに合わせて、ヒアルロン酸の量や質(硬さ)を決めていきます。

おまかせと言われることもありますが、その際もしっかりカウンセリングした上でご提案させていただきます

また、膣縮小手術よりも料金が安く、施術時間も短いことから気軽に試しやすい膣の改善方法と言えるでしょう。

膣縮小手術は出産予定がある方には向きにくい施術であるのに対し、名器形成(膣内ヒアルロン酸注射)は出産予定や妊活の方、どの年代の方にも向いている施術です。

ただし、効果の継続期間は異なりますが、ヒアルロン酸の効果は長くても2年〜3年ほどであり、永続的な効果は期待できません。

膣縮小手術

膣縮小手術とは、膣内を吸収糸で縫合し縫い縮める施術であり、膣内部を狭くする施術方法です。

骨盤底筋群の筋力改善につながるわけではありませんが、物理的に狭くすることで膣圧を高めることができます

また、縫合部分となる箇所は色素沈着しやすい箇所であり、糸も分解して体内に吸収される素材を使用することで、手術痕が目立ちません。

入院が必要ないことから他人に知られる心配も少なく、内密に膣圧の改善ができます。

こちらは前述した通り、縫合し縫い縮める施術であるため、出産予定がある方や妊活する方には向いていません。また、膣壁にメスを入れることになるので、粘膜の質を落としてしまうリスクがあります

道具のいらない膣トレーニング

膣トレーニングは、骨盤底筋群を鍛えて、膣の緩みを改善させるトレーニングです。

主なやり方としては、

膣や肛門を引き上げるようにゆっくり力を入れる

①5~15秒間そのままの状態を保つ
②ゆっくり力を抜く
③このサイクルを4回〜5回ほど繰り返します。
④呼吸は力を入れる時にゆっくり吸い、力を抜くときにゆっくり吐いてください。

膣トレーニングは場所や姿勢を選ばずできるため、どこでも隙間時間にトレーニングができます。

  • 電車の中会社のオフィス
  • テレビを見ながら
  • 寝る前に

上記のように、何かをしながらセットで膣トレーニングすることで、毎日続けやすくなります。

道具を使ったトレーニング

膣圧トレーニングには、膣内にボールを入れて鍛える方法もあります。

仕組みとしては握力を鍛えるハンドグリップと同じであり、ボールの抵抗によって、膣トレーニングに負荷をかけるトレーニングです。

膣に力を入れる感覚が分かりにくい方におすすめですが、膣内に挿入することに慣れていない場合、挿入時に痛みを伴うこともあります。

初めてだとサイズや強さも分かりづらいので、まずは一番小さく弾力が少ない商品から試してみてください

まとめ

コラム19-5

加齢や出産によって膣が緩くなると、尿漏れや子宮脱、さらには、膣の締め付けが悪いことによるパートナー間の問題が生じます。

当院では、名器形成で締め付けを良くし、性交時の快感を高める方法をおすすめしています

お湯が入るようになった、性交によって膣が緩いと感じたら、ぜひご相談にいらしてくださいね。

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

東大医学部卒業後、外科専門研修を修了し、外科専門医を取得。その後、性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門に外科診療にあたっているうちに、下半身の美容的な悩みを抱える患者さんの相談を多く受けるようになる。しかし、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関は存在せず、それぞれの分野に分かれて別個に診療されていることを知る。それでは、最善の治療が提供できないと考え、各分野の美容系クリニックでの修練を重ねたのちに、自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および知識を生かして、下半身に関する総合的かつ専門的な美容医療を提供するため、veary clinic を開設した。