小陰唇縮小手術とは?失敗する原因やダウンタイム中の過ごし方について解説

2022.03.02

  • 女性器形成

この記事を読んでいるあなたは

  • 小陰唇縮小手術で失敗したくない
  • 小陰唇のデザインについて納得がいかない
  • 小陰唇縮小手術での不安を減らしたい

上記のように考えているかもしれません。

小陰唇縮小手術とは?

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「婦人科形成」や「女性器形成」と言われる美容医療分野は、比較的新しい領域です。しかし、整形大国であるお隣の韓国はもちろん、欧米などの諸外国では、非常にポピュラーな美容医療領域となりつつあります。ここでは、婦人科形成や女性器形成の中の「小陰唇縮小手術」について解説していきます。

そもそも小陰唇とは?

小陰唇は、女性の外陰部に位置する部位の1つで、大陰唇の内側にある左右一対の柔らかく薄いひだです。長さや幅、左右のバランスや色などは個人差があり、厳密な定義はありません。小陰唇は主に、雑菌や乾燥などから尿道や膣を保護する役割があります。

小陰唇が大きくなったり、黒ずみができる原因として、

  • 遺伝などの先天性
  • 加齢
  • 出産
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 皮膚の炎症などの刺激
  • 擦れるなどの物理的な刺激

などがあげられています。一度大きくなった小陰唇は、自力で小さくすることはできません。また、小陰唇は伸びやすいため、引っ張ったり、下着によって引っ張られたりすると伸びてしまいます。

<女性器について詳しいコラム>
女性器とは?膣の構造とゆるむ原因や改善方法について

年々増加する小陰唇縮小手術

実は、我が国でもここ5年ほどで、「婦人科形成」や「女性器形成」の治療件数がどんどん増えてきています。中でも、「小陰唇縮小手術」は、最も施術件数の多い手術の一つです。
これは裏を返せば、それだけ多くの人が小陰唇に何かしらのお悩みを抱えているということになります。

小陰唇縮小手術のメリット・デメリット

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小陰唇縮小手術のメリット・デメリットについて紹介します。

メリット

小陰唇縮小手術には、下記のようなメリットがあります。

  • 形や左右差を整えられる
  • 大きさを整えられる
  • 恥垢が溜まりにくくなる
  • 排尿のしづらさ解消
  • 臭いの改善
  • 下着などの擦れや痛みが軽減される
  • 日帰りで手術できる
  • 抜糸なしなら通院の必要がない

デメリット

デメリットとして、下記のような副作用・リスクがあります。

  • 痛み
  • かゆみ
  • 腫れ
  • 内出血
  • じわじわとした出血
  • 熱感や発熱
  • ダウンタイム中の生活制限

小陰唇縮小手術が失敗する原因

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小陰唇縮小手術を受けたいと思っている方の中には、失敗したらと不安に思う方も多いことでしょう。ここでは小陰唇縮小手術の出来栄えを左右する原因について触れていこうと思います。

小陰唇を切りすぎる

小陰唇縮小手術の失敗する原因は過剰切除ですが、簡単に言うと「小陰唇を切り過ぎてしまう」ということです。小陰唇は前述した通り、膣内への雑菌の侵入を防ぐ役割も担っているため、過剰切除は乾燥の原因や膣炎が頻発する原因になります。また、切り足りないところを切り足すのは簡単ですが、切り過ぎてしまったものを戻すのは非常に難しいため、施術する上では絶対に避けたいところです。
この過剰切除が起きてしまうパターンとして、患者さんの希望のままに小陰唇ほぼ全てを切るようなデザインにしてしまうことが挙げられます。小陰唇縮小手術を希望される患者さんは、コンプレックス故に小陰唇の黒ずみ部分を全て切除して欲しいという要望を持っていることが多く、全て切除してほしいという方もいらっしゃいます。

ですが、小陰唇は切除した直後から最終的には皮膚が縮んで馴染む、ということにも留意しておかなければなりません。医師側にこうした過剰切除のリスク管理が不足していることが原因で、取り返しのつかない結果が生まれてしまうことも残念ながら少なくはないのです。
よって経験のある医師の多くは、患者さんが希望する切除ラインよりも小陰唇を大きく残すようなデザインを勧めるようにしています。
この際、何よりも重要になってくるのが、術前に行う医師患者間でのディスカッションです。すり合わせをきちんと行なって、納得していただいてから手術に進むということが、患者さんにとって何よりも大事になってきます。事前のカウンセリングではしっかり話し合いましょう。

小陰唇を縫う技術の不足

小陰唇縮小手術は、「糸をかける深さ」と「間隔」も重要になってきます。この2つがいい加減だと、仕上がりがでこぼこしてしまうという悲劇が起きかねません。こうしたことは教科書では学べない部分ですので、経験が重要になってきます。
また、女性器形成は骨盤周りの解剖に熟知していなければなりません。なぜなら、女性器周辺には尿道や膀胱、腸などといった器官が近くにあるためです。加えて、骨盤周辺は複雑な構造となっています。そうした知識や経験のないまま、切るラインのデザイン設定や施術を行えば、後述する感染症にかかりやすくなったり、臓器に重大な後遺症を残すといった事故が起きてしまいます。

上記のことから術後の仕上がりと事故を防ぐためにも、クリニックや執刀医選びは非常に重要です。ヴェアリークリニックでは、骨盤周辺の外科手術を執刀していた院長である私自ら執刀も行いますし、クリニックで働く医師にも惜しまずに技術の継承を行っています。切って縫うだけなら確かに簡単ですが、ことはそう単純ではありません。ヴェアリークリニックでは、より良くを目指して常に技術を向上し、患者さんの術後の不安を減らすよう心がけているので、安心して来院や執刀を任せていただけたらと思います。

感染してしまう

小陰唇はおりものや月経血によって汚れやすかったり、下着や生理用品によって擦れやすい部位です。術後は特に敏感な状態となっているため、ダウンタイムやアフターケアが重要になってきます。
感染症にかかると膿が出てきたり、それが塊になって膿瘍と言われる状態になることがあります。そうなると、縫った傷がくっつかず、開いてしまうことがあるため、気をつけてダウンタイムを過ごしましょう。

小陰唇縮小手術はどんな施術?

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余分な小陰唇を切除、縫合するというシンプルな手術が「小陰唇縮小手術」です。小陰唇を適切な大きさや形に整え、バランスの良い見た目に改善することができます。

小陰唇縮小手術の費用

ヴェアリークリニックでは、以下の価格にて小陰唇縮小手術を提供しています。

価格
片側 ¥ 170,000 (税込)
片側抜糸なし ¥ 220,000 (税込)
両側 ¥ 300,000 (税込)
両側抜糸なし ¥ 380,000 (税込)

小陰唇縮小手術にかかる時間

施術にかかる時間は、片側15〜30分程度です。抜糸ありより抜糸なしの方が縫合時間がかかるため、長めにお時間を頂戴しています。また、術後は30分ほどお休みいただき、その後出血がないかの確認をいたします。
抜糸なしの場合は施術後の定期的な通院は必要ありません。抜糸ありの場合は、1週間後を目安に抜糸の予約をお取りさせていただきます。そのほか、不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。

小陰唇縮小手術のリスク・副作用

感染や傷が開いてしまうということが、ごくごく僅かながら起こり得ます。その場合は再手術が必要になることもあります。

小陰唇縮小手術で使用する麻酔

ヴェアリークリニックでは、局所麻酔で対応しています。ですが、痛みに弱い方や不安をお持ちの方は、オプションにて笑気麻酔などの追加をご選択いただけます。カウンセリングの際にご相談ください。

小陰唇縮小手術の流れ

1.無料カウンセリング

ヴェアリークリニックは完全予約制です。プライバシーが気になる方も安心して来院いただけるよう、待合室は完全個室、他の患者様と顔を合わせることなく診察室までご案内しています。

2.医師による診察

お悩みやご希望をなんでもお聞かせください。ヴェアリークリニックでは、問診表を基に医師のカウンセリング、施術のご提案をさせていただいております。内服しているお薬やアレルギーに関してもお聞かせいただきます。

3.お支払い及び施術日予約

施術前に事前のお支払いをお願いしております。当クリニックでは、事前のお支払いをお願いしております。現金、クレジットカードの他、医療ローンを活用して、毎月ご負担なくお支払いいただくことも可能です。

また、施術予定日は前後で生理の予定とかぶらないようにご予約いただけますと、ダウンタイム中の清潔さが保たれやすくなります。施術日当日に生理がきてしまった場合には、出血確認がしにくいことから別日に予約を取り直していただいています。

4.施術

施術直前に完成形をデザインし、皮膚用のペンで切除するラインを描きます。​​その後、局所麻酔を行い、デザインしたラインに沿ってメスで小陰唇を切り取り、専用の細い糸で縫合したら手術終了です。剃毛は施術日にこちらで行いますので、患者様自身で事前に剃毛する必要はありません。

施術後は、出血確認を行い、痛み止めを処方いたします。また、じわじわとした血のにじみがありますので、お帰り用に生理用ナプキンもお渡ししています。

5.アフターケア

ご不安なことがありましたら、お電話やLINEにてお答えしています。お話をお伺いし、来院の必要があれば、ご予約いただき来院いただきます。

コラムバナー_小陰唇縮小手術

小陰唇縮小手術をおすすめする方

小陰唇縮小手術は、下記のようなお悩みをお持ちの方におすすめしています。

  • 小陰唇の大きさやたるみが気になる
  • 小陰唇の左右差が気になる
  • 小陰唇の黒ずみが気になる
  • 汚れやニオイが気になる
  • きつい下着を履くと痛む
  • 排尿時に尿が飛び散ってしまう

1つでも該当がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

<小陰唇のお悩みに関するコラムはこちら>
女性器のびらびら(小陰唇)肥大化・黒ずみの改善と小陰唇縮小手術について

小陰唇縮小手術でのダウンタイム中の過ごし方

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ダウンタイムやアフターケアの重要性は先ほど述べた通りですが、どのように過ごせばよいのかが分からない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、具体的なダウンタイム中の過ごし方について解説していきます。

シャワー・入浴

シャワーは翌日から、入浴は2週間後から可能です。身体が温まって血行がよくなると、痛みや腫れが出やすくなります。また、傷口を清潔に保つために、泡などで優しく洗いましょう。

また、抜糸のありなしでもこれらの期間は変わらないです。

トイレ

施術日当日から可能です。また、トイレットペーパーの使用時には、擦るのではなく、抑えて尿を拭き取るようにしましょう。術後のウォシュレットですが小陰唇に当たらなければ大丈夫です。刺激を弱めにして使用してください。

お仕事

デスクワークのお仕事であれば、翌日から可能です。しかし、数日間は痛みや動きにくさが出ます。立ち仕事など身体を動かしたり、重たいものを持つお仕事の方は、2〜3日は安静にされると安心でしょう。

性交渉や激しい運動

性交渉や激しい運動は、2週間後から可能です。負担がかかるため、痛みや腫れがなくなってからがおすすめです。

飲酒・喫煙

アルコールによって血行がよくなり、痛みや腫れが出やすくなるため、1週間ほどは飲酒を控えるようにしましょう。また、喫煙は傷の治りを悪くします。出血や痛みが治るまでは、控えるようにしてください。

小陰唇縮小手術の疑問

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ヴェアリークリニックで寄せられた小陰唇縮小手術にまつわる疑問にお答えいたします。こうした質問はカウンセリングでも、LINEでも受け付けていますので、ぜひご相談ください。

片側のみでもできますか

もちろんです。左右差を整えるために片側だけ切除する方もたくさんいらっしゃいます。ただし、元々の形状と、手術によって整えられた形は、全く同じとはならないので、より左右の対称性を求めるのであれば、両側切除をお勧めします。

傷口から血が出たらどうしたらいいですか

少量の血が滲む程度の場合には、軽く押さえておけばおさまることがほとんどですが、拍動しながら出血している、押さえても止まらないなどあれば、すぐにご連絡ください。

生理がきたらどうしたらいいでしょうか

基本的には問題ありません。ですが可能であれば、タンポンを使用すると良いでしょう。

痛みがある場合は市販の薬を飲んでも大丈夫ですか

大丈夫ですが、術後必要と考えられる分はこちらからお渡ししております。

他院での施術の修正もできますか

承っております。お気軽にご相談ください。

小陰唇縮小手術と組み合わせ可能な施術

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小陰唇縮小手術と同時にできる施術を紹介します。

副皮切除

副皮と言って、小陰唇とクリトリス包皮の間にあるひだ状の皮膚を切除する施術です。副皮は医学的には正式名称ではありません。これは個人差が大きく、ほぼ存在しない方もいます。ですが、小陰唇同様に垢が溜まりやすい場所なので、デリケートゾーンのニオイが改善したりという効果も期待できます。

また、小陰唇縮小手術や後述するクリトリス包茎手術と組み合わせて受けられる方が多い施術です。

コラムバナー_副皮切除

クリトリス包茎手術

クリトリスは女性の感度に関わる器官で、クリトリス包茎手術はそこにかぶさった包皮を取り除き改善する施術です。クリトリス包茎を改善することで、衛生面の改善や感度が上がるといったメリットがあります。

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大陰唇ヒアルロン酸

女性器の外側に位置する大陰唇のサイズが大きいことが気になる場合は、大陰唇縮小手術により、小さくすることができます。逆に、ふっくらさせたい場合には、ヒアルロン酸注入により可能です。
大陰唇は加齢やダイエットの影響で、ハリやボリュームがなくなったり、たるみがでるようになります。そうなると小陰唇が露出しやすく、擦れや痛みが出るといったトラブルに繋がります。自然に戻らないケースもあるので、そうした方には大陰唇ヒアルロン酸がおすすめです。

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まとめ

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小陰唇縮小手術について解説してきました。ヴェアリークリニックでも多く相談が寄せられる施術です。事前のカウンセリングでは、デザインの共有を徹底し、患者様に納得いただいた状態での施術を心がけています。ぜひ、1人で悩まずにカウンセリングにてお話を聞かせてくださいね。

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

東京大学医学部の卒業後は外科専門研修を修了し、外科専門医を取得。性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門とする外科診療にあたる中で、下半身の美容的な悩みを抱える患者さんから相談が多く寄せられるようになる。その過程で、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関が存在せず、それぞれの分野に分かれて別個で診療されていることを知り美容医療の道へ。最善の治療を患者さんに提供するべく、各分野の美容系クリニックでの修練を重ねたのちに、自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および解剖の知識を生かし、下半身に関する総合的かつ専門的な美容医療を提供する「veary clinic」 を開院へと至る。