男性器とは?その構造や役割と悩みの改善方法について

2023.10.12

  • 男性器形成

この記事を読んでいるあなたは

  • 男性器の構造や役割について知りたい
  • 男性器のトラブルやサイズを改善する施術が知りたい
  • 男性器にまつわる悩みについて

上記のように考えているかもしれません。

男性器とは?

コラム34-2

体外と骨盤周辺にある男性の生殖器官の総称です。見た目よりも複雑な部位で、様々な器官によって構成されています。

男性器の役割

男性器は、大まかに以下のような役割を持っています。

  • 精子細胞や精液を生成、維持、輸送
  • 精子を体外へ射精する
  • 尿を体外へ排出する
  • 男性ホルモンの生成、分泌

男性器の平均サイズ

男性器の平均サイズといった学術的なデータはありません。そもそも男性器の測定は難しく、正確にサイズを出すことができないためです。

男性における外性器の構造や役割

外性器は、体の外に露出している性器です。男性の外性器には、「陰茎、陰嚢」が含まれています。ここでは、外性器の構造について解説していきます。

陰茎

陰茎は、ペニスや男根とも呼ばれ、「亀頭、包皮、尿道、海綿体」で構成される器官です。大きさには個人差があるとされていますが、勃起時の日本人平均は13cmと言われています。
主な役割は、「排尿、性的機能」で、性的機能は「勃起、射精」です。勃起は性的興奮もしくは物理的刺激によって起こり、睡眠中や起床時に起こることもあります。

亀頭

亀頭は、陰茎の上部に位置している部位です。他の部位と比較して皮膚が薄く、感覚受容体が発達しているため、性交渉時に敏感に反応して性的興奮を高めます。
後述する海綿体で形成されていることから勃起時も硬くなることはありません。これには、性交渉時の衝撃を和らげる役割があります。

包皮

包皮は、亀頭を覆う柔らかく伸び縮みしやすい特徴を持った皮膚のひだです。常に露出している外部の包皮「外板」と亀頭に接している内部の包皮「内板」の二層構造となっています。また、役割として、乾燥や摩擦から亀頭を保護すると考えられています。

尿道

尿道は、膀胱から亀頭の先端へ繋がっている器官で、女性の尿道がおおよそ3cm程度であるのに対し、男性の尿道は約20cmと長めです。
男性の場合、尿道はいくつかの役割を持っていますが、後述する前立腺を通り、精管とも繋がっているため、尿を排出するだけでなく、精子も体外へ運ぶ役割を持っています。

海綿体

海綿体は、膨大な数の細かい血管で満たされたスポンジ状の組織です。
「陰茎海綿体」と「尿道海綿体」という海綿体組織があり、血液の流出を遮る役割を持った白膜に包まれています。陰茎海綿体は陰茎の上部に位置する一対の組織で、尿道海綿体は陰茎の下部に位置する組織です。陰茎海綿体は勃起時の硬さをキープし、尿道海綿体は精液の通り道を確保する役割を持っています。

陰嚢

陰嚢は、陰茎の付け根から左右2つに垂れ下がっている袋状の器官です。
約8mmほどの厚さもある膜は何層にも重なっており、後述する精巣を守るクッションとしての役割を持ちます。また、精巣の温度調節としての役割も持ち、縮んだり緩んだりすることで体温よりやや低くなるように調節しています。

男性における内性器の構造や役割

コラム31-3

内性器には、「精嚢、精巣、精巣上体、前立腺、尿道球腺および射精管」が含まれ、様々な器官がそれぞれ役割を果たしています。ここでは、体の中にある男性器について、構成や役割を解説します。

精巣

精巣は陰嚢の中にそれぞれ1つずつある卵型の器官です。各精巣の重さは約25g、長さは4〜5cm、直径は2〜3cmで、白膜に覆われています。精祖細胞から分裂して精子を生成し、男性ホルモンであるテストステロンといったホルモンをはじめとして、「アンドロゲン、インヒビン B、インスリン様因子 3 」といったようなホルモンを生成する役割があります。

精巣上体

精巣上体陰嚢の中かつ、精巣の外側に位置する器官です。実は精巣から分裂したばかりの精子は、そのままでは受精能力を持たないため、卵子まで泳ぐことも融合することもできません。精巣には精子を熟成させる機能がないためです。そこで、精巣上体でおよそ74日かけて成長させて、受精能力をつける役割を果たしています。

精嚢

精嚢は、膀胱の後ろに位置する左右一対の器官です。長さは5cm程度で、精嚢液を分泌して射精の際に精子と混ぜ、精液の生成をすることが役割です。精嚢液と混ざることで、精子の運動性を高めます。

前立腺

前立腺は、膀胱のすぐ下に位置する器官です。くるみほどの大きさで、尿道を取り囲むように存在しています。また、女性にしか子宮や卵巣がないように、前立腺は男性にしかない部位です。
役割として、精子を保護する前立腺液の分泌、精子に栄養を与え、精子の運動機能を助けるといったことがあげられます。加えて、前立腺の筋肉は射精時に精液を尿道へ押し込む機能もあります。

尿道球腺

尿道球腺は、前立腺の下かつ陰茎内部のはじまりに位置する器官です。カウパー腺とも呼ばれ、性的興奮や物理的刺激をうけて、カウパー腺液を分泌します。
カウパー腺液には、女性器に精子が入りやすいように潤滑油的な役割があります。また、「尿道」や「膣内」は、酸性です。精子は酸性では死滅してしまうので、生き延びられるように精子を守る役割も果たしています。

男性器にまつわる悩み

ヴェアリークリニックでは、様々な形でお悩みの声が寄せられています。ここでは、多く寄せられている悩みをご紹介します。関連するコラムも紹介しますので、気になる方はぜひ参考にされてください。

包茎

包茎とは、男性器の亀頭部が包皮で覆われた状態のことです。幼児期は亀頭と包皮が癒着しているため、完全に剥いて下げることはできません。ただし、思春期になるにつれて包皮は段々と剥けるようになり、スムーズに下げられることが多くなるでしょう。ですが、陰茎の成長が少なかったり、包皮の量が多くなると亀頭が露出することは難しくなり、この状態を包茎と言います。

包茎は、状態別に下記のように分けられています。

  • 仮性包茎:普段は覆われているが、手で簡単に剥ける包茎
  • カントン包茎:包茎口が狭く、手で剥くと陰茎部が締め付く包茎
  • 真性包茎:亀頭部と癒着しており、勃起時でも剥くことのできない包茎

包茎の種類によって覆われ方は異なるものの、共通点としては包皮が自然に剥けることはありません。

デメリットとして、

  • 排尿がうまくいかない
  • 恥垢が溜まりやすい
  • 臭いが気になる
  • 炎症が起きやすい
  • 見た目に自信が持てない

といったことがあげられ、日常生活や性生活において支障をきたし、悩まれる方もいらっしゃいます。
また、包茎は悪いように言われていますが、包皮自体は悪いものではありません。衛生面などのトラブルやコンプレックスが強く自信が持てないといったことがない限りは包茎手術を受けなくてもよいかと思います。
逆を返せば、悩む気持ちが強くなった時には、包茎手術を検討してみてもよいかもしれませんね。

<包茎についての詳しいコラム>
包茎は治す必要がない?包茎の原因や種類別包茎のリスクについて

排尿がうまくいかない

包茎は亀頭が露出しにくいため、包茎の程度や種類によっては排尿に関して直接的な問題や悩みが出ることもあります。軽度であれば、日常生活において不便さは感じ辛いと思います。

ですが、

  • 重度の仮性包茎
  • 嵌頓包茎
  • 真性包茎

上記のような方々では、正常に尿が流れにくくなったり、包皮の間に尿が溜まるといったことが起こりうります。後述する炎症や臭いの原因となりやすく、衛生面においても悩まれている方は少なくはありません。

恥垢が溜まりやすい

恥垢とは、尿や精子のカス、汗や垢といった分泌物が乾燥して固まったものを指します。男女ともに生じるものですが、男性の場合は亀頭の包皮内に溜まりやすくなります。男性器であれば包皮内に溜まりやすく、恥垢がベタつくため、亀頭を強く擦って洗う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そうした洗い方はおすすめできません。強く擦ることで包皮が伸びたり、炎症を起こして包茎を悪化させる可能性があるためです。綺麗に洗いたい場合は、擦りすぎたり、爪を立てて洗わないように気をつけてください。

臭いが気になる

臭いが強くなる要因としては、

  • 汗、皮脂、尿が溜まっている
  • 恥垢が溜まっている
  • スソワキガ
  • 性感染症にかかっている

汗、皮脂、尿、前述した恥垢は、雑菌が増殖する原因です。雑菌と汚れが合わさることで臭いが発生しますが、実は雑菌自体に臭いにありません。ですが、そのままにしておくと、自身でも臭いが気になり、性交渉時にパートナーに不潔に思われるかもと悩まれる方もいらっしゃいます。
また、デリケートゾーンのワキガにスソワキガと呼ばれるものがあります。こちらは皮脂などを含んだ汗を分泌するアポクリン腺が発達した方にみられる症状です。洗ったとしても臭いを取り除くことは難しく、解決策にはなりません。

炎症が起きやすい

亀頭や包皮に炎症が起こると、

  • 腫れ
  • 痛み
  • かゆみ
  • 赤み

といった症状が出て、包皮と亀頭が癒着したり、包皮が伸びて包茎の悪化などが起きやすくなり、より悩みを強くする方もいらっしゃいます。
また、炎症する原因には性感染症や真菌感染症といった感染性のものから、アレルギー反応といった非感染性のものがあげられます。原因を突き止め、なかなか治らない場合には医療機関で相談をしましょう。

見た目に自信が持てない

温泉やサウナで他の方と比較してしまう方も少なくはないのでしょうか。包茎であることをコンプレックスに感じて、性交渉でも自信をなくしてしまったり、入院や介護で恥ずかしい思いをしてしまうのではと不安に思われる方もいらっしゃいます。
こうした悩みを解決するために矯正器具などを使う方もいらっしゃるでしょうが、包皮が伸びて悪化することも考えられます。また、基本的に包茎の自力改善はほぼできません。コンプレックスを悪化させる要因となるので、辛い時こそ医療の力を頼ってもらえると嬉しいですね。

早漏・遅漏

性行為において、射精までの時間が早すぎたり、遅くなったり、もしくは人によっては膣内射精が難しくなる射精障害の一種です。早漏は亀頭への刺激に弱く、遅漏は亀頭への強い刺激に慣れているために起こります。どちらの問題も性生活や妊活で影響があるため、パートナーとの不和の原因となりやすい病状です。

原因は複数あり、

  • 心因的な要因:ストレス、不安、トラウマ
  • 身体的な要因:筋肉の衰え、加齢や運動不足

または両方が複雑に関与している場合もあります。

勃たない(ED)

EDは、勃起に時間がかかったり、勃起そのものが難しかったり、勃起できても維持する時間が短い病状を指します。どの年代でもEDになる可能性がありますが、加齢とともに増えてくる疾患です。

  • 勃起しにくくなった
  • 挿入途中で中折れしてしまう
  • 硬さがなくなってきた
  • 性欲はあるが勃起できない

といったお悩みが寄せられています。早漏や遅漏と同様に精神的なものや身体的なもの、薬などが原因となって、時には原因が複雑に絡まっていることもあります。

男性器のサイズが小さい

下記のような男性器のサイズにまつわるお悩みを相談される方もいます。

  • 亀頭が小さい
  • 亀頭が先細りしている
  • 陰茎が細い
  • 陰茎が短い

こうした悩みゆえに、女性に対して積極的になれなかったり、お風呂やサウナにて、周りの目が気になる方もいらっしゃるでしょう。また、ストレスから前述した早漏・遅漏や勃たない(ED)といったトラブルに発展してしまうケースもあります。

<亀頭増大についての詳しいコラム>
亀頭増大の施術方法や得られる効果について解説

男性器トラブルやサイズを改善する施術

コラム16-4

下半身美容専門であるヴェアリークリニックでは、以下のような男性器にまつわるトラブルを改善する施術を用意しています。

包茎手術

日本人男性の約8割が包茎、更にその中の約6割が仮性包茎と言われるくらい日本人男性にとって包茎は身近なものです。ヴェアリークリニックでは、「仮性包茎」「真性包茎」「嵌頓包茎」といった包茎の種類や患者様の状態に応じて施術のご提案をしています。

亀頭増大

もともと体の中に存在しているヒアルロン酸を亀頭に注入して、亀頭全体を大きくしたり、カリを太くする施術です。亀頭のハリや硬さも増すので、より見た目の自信を持ちたい方もお悩みを抱えた方にもおすすめできます。

また、亀頭を大きくすることで包皮が亀頭にかぶりにくくなるため、軽度の仮性包茎なら改善が可能です。

長茎術

長茎術とは、陰茎を長くする施術です。切らない施術と切る施術があり、体形の変化で陰茎が埋もれた方や陰茎の引き込みが強い方に向いており、短小改善に有効な治療方法と言えるでしょう。また、患者様のお悩みや状態に合わせて、最適な施術のご提案も可能です。

ED治療

満足な勃起ができなくなってしまう「ED(勃起不全、勃起障害)」の治療をヴェアリークリニックでも行っています。

治療には、

  • バイアグラ投薬
  • Vigor2020
  • 幹細胞培養上清液

といった方法を用意しています。

まとめ

コラム8-3

男性器のお悩みでは、適切な治療法を検討して性的健康を改善するためのサポートを受けることが重要です。ヴェアリークリニックでは、お悩みに合わせてさまざまな治療の同時施術もできます。無料カウンセリングにてお悩みを聞かせてください。

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

東京大学医学部の卒業後は外科専門研修を修了し、外科専門医を取得。性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門とする外科診療にあたる中で、下半身の美容的な悩みを抱える患者さんから相談が多く寄せられるようになる。その過程で、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関が存在せず、それぞれの分野に分かれて別個で診療されていることを知り美容医療の道へ。最善の治療を患者さんに提供するべく、各分野の美容系クリニックでの修練を重ねたのちに、自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および解剖の知識を生かし、下半身に関する総合的かつ専門的な美容医療を提供する「veary clinic」 を開院へと至る。