包茎は治す必要がない?包茎の原因や種類別包茎のリスクについて

2022.11.11

  • 男性器形成

この記事を読んでいるあなたは

  • 包茎に原因はあるのか?
  • 包茎のままでリスクはないのか?
  • 包茎治療は本当に必要?

上記のように考えているかもしれません。

この記事ではそんなあなたに「包茎は治す必要がない?治療の必要性や包茎のリスクについて」をお伝えしていきます。

包茎の原因

コラム21-1

包茎は、

  • 嵌頓包茎
  • 真性包茎
  • 仮性包茎

の3つに分類され、いずれも男性器の亀頭部分が包皮で覆われた状態です。
ここではそれぞれの包茎の原因を紹介します。

嵌頓包茎

嵌頓包茎は、包皮の入り口が狭く、包皮を剥いた際に、亀頭の根元が締め付けられてしまう状態のことを言います。無理矢理包茎の状態を解消したり、亀頭を露出したまま放置すると、血流障害を起こしてしまう可能性があるため、包茎状態から剝くときは戻すことも忘れないでください。

真性包茎

真性包茎は、生まれつきのものである「先天性」と長期間に渡る包皮への刺激、または炎症を繰り返すことで包茎になる「後天性」があります。新生児の時にはほぼ100%の子供が真性包茎ですが、年齢が上がっていくにつれて真性包茎の割合は少なくなっていくものです。通常時も勃起時も全く亀頭を露出できない状態であり、包皮口が狭いことや亀頭と包皮の間の生理的癒着が原因とされています。

仮性包茎

仮性包茎は、包皮を手で簡単に剥くことのできる状態です。先天性の可能性としては、遺伝子的に包皮が多い方が仮性包茎になりやすいとされています。後天的には、体重が増加したことで腹部の皮膚が伸びたり、加齢により陰茎自体が萎縮することで包皮に緩みが出てしまうことが原因です。

種類別の包茎リスク

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日本人男性の約8割が包茎、更にその中の約6割が仮性包茎と言われるくらい日本人男性にとって包茎は身近なものです。包茎はそのまま放置していても問題が無いように思われますが、それは包茎の種類によります。ここでは包茎の種類別にリスクを解説します。

嵌頓包茎

亀頭をそのまま露出させていると、言わば首が締められている状態に近いので、循環障害が起こる危険性が高まります
その結果、包皮口がパンパンに腫れ上がった見た目になり、生殖機能や排尿に問題を抱えてしまう原因にも…。そのまま包皮を戻すことができなければ陰茎組織は壊死する恐れがあり、亀頭は露出している状態ですが、医学的には大変危険な状態です。

真性包茎

亀頭と包皮の間が洗えないため、細菌や真菌ウイルスが繁殖しやすい状態であることから、

  • 亀頭包皮炎
  • 尿路感染症
  • 性感染症

を誘発する可能性もあります。痛みやかゆみ、赤みや皮がめくれるといったトラブルを繰り返すことで包茎が悪化したり、膀胱炎や腎盂腎炎にかかり、腎盂腎炎の場合だと命にかかわる危険性も孕んでいます
また、清潔な状態を保つのが難しく臭いも強めなことに加えて、亀頭が露出しないので円滑な性交渉になりにくく、コンプレックスを抱えて自信をなくされる方もいます

仮性包茎

上記2種と比較すると、リスクらしいリスクがありません。
きちんと亀頭と包皮の間を綺麗にできれば、衛生面は問題ありませんが

  • 毛が巻き込まれて痛みを感じる
  • 排尿がしずらい
  • 尿が包皮に溜まる
  • コンドームが外れやすい

というようなデメリットを感じる方も多いかと思います。また、包皮が長い方は洗いにくいことから、臭いが気になるという方もいらっしゃいます

仮性包茎は哺乳類として正常?

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仮性包茎が異常であるように捉えられがちですが、哺乳類の陰茎は仮性包茎であるか、体内に埋め込まれている状態がほとんどとなっております。仮性包茎も露出している場合もどちらも正常ですが、感度などに大きな違いはあるのかという疑問があるかもしれません。これに関しては様々な研究結果が出ており、感度の正確な判別は不明です
ただ、露出した陰茎の方が、性感染症のリスクが軽減する可能性があります。というもの、米国立衛生研究所(NIH)や米ワシントン大学の共同研究チームが、陰茎包皮の下に生息する一部の嫌気性細菌に最大で63%もHIVの感染リスクを上昇させる研究が報告されています。
参考URL:https://www.scientificamerican.com/article/penis-microbes-linked-to-increased-risk-of-hiv-infection/

基本的には、コンドームを着用することや清潔に保つことが大前提ではあります。
しかし、包皮に覆われていない方が、

  • 亀頭粘膜が角質化し、微細な傷がつきにくくなる
  • 亀頭が空気にさらされると、病原体が生き残りにくくなる
  • 包皮に相手の体液が残りにくい

などの理由からウイルスに感染しにくいようです。

包茎治療の必要性

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包茎は本当に治療しなければならないのかを前述を踏まえた上で、包茎の種類別に解説いたします。

嵌頓包茎

嵌頓包茎は、包茎3種の中でも治療推奨レベルが最も高く、治療は必須です。前述した通り、循環障害により陰茎組織が壊死し、重症化の場合は切断ということもあり得るので、露出した亀頭を自身で戻せなくなった場合には、すぐに病院で治療を受けましょう。

真性包茎

真性包茎は今日明日で焦って治療をする必要はありません。しかし、衛生面での問題を抱えやすいことから自身やパートナー様のためにも治療を推奨しています。急ぐ必要はないため、下調べやカウンセリングで慎重にクリニックを決めて治療をしましょう

仮性包茎

実のところ包茎は、真性包茎と嵌頓包茎は疾病扱いですが、仮性包茎は医学的な定義はありません。
よって、仮性包茎は医学的に治療は要らない…ということになりそうですが、

  • 仮性包茎が原因で亀頭包皮炎になりやすい方
  • 見た目が気になって自信が持てない
  • 排尿時や性交渉時に支障がある
  • 仮性包茎を治したい

という方は、治療をおすすめしています。生活する上で不便さを感じていたり、コンプレックスを抱えている時には治療を検討してみてください

包茎治療はこんな人におすすめ

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包茎治療は、下記のようなお悩みや改善を希望する方におすすめです。

  • 臭いが気になる
  • 炎症が起こりやすい
  • 排尿が上手くいかない
  • 見た目を整えたい
  • コンプレックスを解消したい

包茎であることで日常生活に困難を抱えていたり、悩みから男性としての自信を持てない方はぜひご相談ください。

包茎治療の種類

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ヴェアリークリニックで取り扱っている包茎治療には以下のような種類があります。カウンセリングや施術を受けるに当たっての参考にしてみてください。

ルートカット法

陰茎の根本を輪状にカットし、縫合する包茎治療となります。この施術のメリットは以下の通りです。

  • 術後の自慰行為や禁欲期間が亀頭直下縫合法より短い
  • 傷跡が陰毛によって隠しやすい
  • 感度が落ちにくい

自慰行為に関しては、術後に長期間できないのではないかと不安に思われる方も少なくはありません。確かに性交渉は3~4週間程度控えて欲しいですが、ルートカット法は根本を縫合します。そのため、3日程度で自慰行為ができるようになります。
また、術後にできる自慰方法をお教えしていますので、ご安心ください。

亀頭直下縫合法

皮をむいて亀頭を露出させ、余った先端の皮を輪状にカット、カリの下に隠れるように縫合する包茎治療です。包茎の特性上、嵌頓包茎や真性包茎の方には亀頭直下縫合法が適応になります。

亀頭直下縫合法は、カリの下に隠れるように縫合するため、傷跡が目立ちにくいことが特徴ですが、その仕上がりには医師の技術力が問われます。ヴェアリークリニックでは、院長を始めとして技術力のある医師が施術を担当いたしますし、実際の症例写真をお見せして説明も可能です。

亀頭増大

亀頭にヒアルロン酸を注入し、亀頭のサイズアップを図る施術です。亀頭が大きくなることで余った皮が被りにくくなるので、包茎治療としてこちらの施術を受けられる方もいらっしゃいます。しかし、亀頭増大は軽度の包茎の方に適応となり、嵌頓包茎や真性包茎、重度の仮性包茎の方には向いていない施術となります。

包茎治療の流れ

コラム16-4

ヴェアリークリニックでの包茎治療のご説明をいたします。

カウンセリング・診察

お悩みやご希望をなんでもお聞かせください。当クリニックでは、問診表を基に医師のカウンセリング、施術のご提案をさせていただいております。内服しているお薬やアレルギーに関してもお聞かせいただけます。診察結果にもよりますが、カウンセリング後の当日施術も可能です。

施術

局所麻酔で施術を始めます。これだけでほとんど無痛ですが、さらに痛みがご不安な方は、そのほか麻酔を追加で組み合わせることもできますのでご相談ください。また、術後は問題ないことを確認したら30分程度でご帰宅いただけます。

ダウンタイム

術後はペニスに包帯を巻いて、それを翌日に取ります。シャワーは翌日から可ですが、術部を濡らせるのは2日後からです。

痛みは1週間程度はありますが、痛み止めを処方いたしますので、日常生活に問題になることはほとんどありません。腫れは手術当日および翌日くらいまでがピークです。時間とともに腫れは引いていき、1週間くらいでほぼ消失します。入浴は2週間後から。性行為は4週間後から可能。抜糸ありの場合は1週間後を目安に抜糸します。

アフターケア

抜糸なしの場合も、基本的には1-2週間後をめどに診察いたします。抜糸ありの場合は1週間程度を目安に抜糸いたします。そのほか、不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。

包茎は種類によっては治す必要がある

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包茎は種類別に治療の必要性が異なります。しかし、共通して言えるのは、自分自身が困っていたら相談しにきて欲しいということです。ヴェアリークリニックでは、カウンセリング無料となっております。ご自身の状態がどの包茎なのかはもちろん、患者様に合わせた治療プランの提供や、疑問に思ったことに対してとことんお答えしています。困ったことがありましたら、気軽にクリニックへいらしてください

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

東大医学部卒業後、外科専門研修を修了し、外科専門医を取得。その後、性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門に外科診療にあたっているうちに、下半身の美容的な悩みを抱える患者さんの相談を多く受けるようになる。しかし、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関は存在せず、それぞれの分野に分かれて別個に診療されていることを知る。それでは、最善の治療が提供できないと考え、各分野の美容系クリニックでの修練を重ねたのちに、自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および知識を生かして、下半身に関する総合的かつ専門的な美容医療を提供するため、veary clinic を開設した。