女性の不感症とは?病状の原因から治療方法まで解説
2022.02.09
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女性器形成
この記事を読んでいるあなたは
- 今までオーガズムを感じたことがない
- 濡れにくい
- 感度を今まで以上に高めたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事ではそんなあなたに「女性の不感症とは?病状の原因から治療方法まで解説」をお伝えしていきます。
女性の不感症とは?
不感症は性的な刺激を受けた際に、快感や性的興奮が全くあるいはほぼ得られない状態です。一般的には、
- 膣が濡れにくいもしくは濡れない
- クリトリスに触れられても反応しにくい
- 男性器を挿入しても感じにくい
といった症状を抱える女性を不感症と呼びます。ですが、不感症は医学的な名称として用いられていません。今は「女性性機能障害 」という名称が用いられ、性機能障害に分類されています。自分にも当てはまるのかもとお悩みの方はぜひこちらを読んでみてください。
女性性機能障害について
女性性機能障害は「性交渉の妨げになるトラブルが6ヶ月以上継続」し、「個人的苦痛が生じている」場合に診断が下されるようです。
性交渉の妨げになるトラブルには以下があげられます。
- 性欲障害
- 性的興奮障害
- オーガズム障害
- 性交疼痛症
- 膣痙攣
さらに、それぞれ発症する期間やタイミングで以下のように分類されます。
- 初めての性交渉以来継続している「生来型」
- ある時点からの発症である「獲得型」
- 状況に限らず生じてしまう「全般型」
- 相手や状況に応じて生じる「状況型」
患者様本人・パートナーへの問診や本人への内診によって診断が下れば、専門的な治療へと進みます。
女性の不感症に関する調査
延べ5000人以上からの回答を得た日本人の性に関するアンケート「J E X J A P A N S E X S U R V E Y2020(ジェクス ジャパン セックス サーベイ 2020)」では、なんと20-40代女性の「約66%」が性交渉の時に痛みを感じているという結果でした。このうち「42.2%」が快感を得られていない、あるいはオーガズムに達することができないという悩みを抱えていると回答しています。
このアンケートから、特定の人に限定せずどんな方も不感症になることを知っていただけたと思います。ですが、多くの方が発症するからといって「大したことのない疾患」と勘違いして欲しくありません。自分が今感じている辛さや苦しさは「大したこと」です。そうしたことを誰かと比較するのではなく、自分の気持ちや体を大切に受け止めていきましょう。
参考:https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_all.pdf
Gスポットとは?
女性の性感帯としてクリトリスと並ぶくらい有名な「Gスポット」。ここでは、そんなGスポットについて解説します。
Gスポットについて
Gスポットは、膣の前壁に存在する、「オーガズムと密接に関わる部位」と言われています。しかし、解剖学的には、「膣内の他の場所と異なる組織や神経が存在するわけではない」こともわかっています。
Gスポットが快感を生み出す理由
これには、陰核(クリトリス)の存在が大きく関わっていると考えられています。陰核が刺激に刺激を与えると、性的興奮や快感を引き起こすことはご存知だと思いますが、実は陰核の大部分は体内にあります。体外に露出しているのは、陰核全体からするとごく一部分です。そして、体内の陰核に膣内から刺激を与えることが可能な部位が、Gスポットと呼ばれているのです。
ヴェアリークリニックでの不感症治療
ヴェアリークリニックでできる不快感症治療を紹介します。原因に合わせた治療となりますが、ぜひ参考にしていただければと思います。
Gショット・名器形成
ヴェアリークリニックでも人気の高い施術の1つ、Gショット・名器形成。この施術はヒアルロン酸を膣内に注入し、膣内を隆起させる施術です。Gショットはヒアルロン酸をGスポットと呼ばれている部位に入れることで自身の感度を高めやすくし、名器形成は挿入時に挿入した側の感度を高めることができます。
2つの施術は併用することもできるため、同時に施術を受ける方も多く、カップルで来院して相談と施術をされる方もいらっしゃいます。そうした患者様から「妊娠や出産に影響はないの」とご質問を頂戴しますが、「施術のタイミングをきちんと選べば全く関係ないので問題ありません」とお答えしています。安心してカウンセリングへいらしてくださいね。
クリトリス包茎手術
クリトリス包茎手術はクリトリスに被さっている余分な包皮を取り除く施術です。女性のクリトリスは性感帯の1つとして知られていますが、中にはクリトリスが包皮に覆われているために感度が低下するほか、恥垢が溜まりやすくて臭いが気になったり、炎症の原因になったり、トラブルが起こりやすくなります。
また、小陰唇縮小手術などの施術も同時に行うことができます。気になる方はカウンセリング時にご相談ください。
膣縮小
膣の入口や内腔をメスで切開し、膣が狭くなるように縫い縮める施術です。物理的に膣のゆるみを改善するため、ヒアルロン酸による施術では改善の難しい方におすすめしています。ただ、妊娠や出産の可能性や希望をお持ちの方には向いていません。
不感症は自力で改善可能か?
原因によっては自力での改善が難しい場合があります。例えば、膣のゆるみは膣トレによって改善することもありますが、膣内の形状そのものを変化させることはできません。なので膣のゆるみを改善できても、挿入された男性器に当たりにくいといったことが変わらない可能性があります。
また、膣トレは短期間での改善も難しい方法です。正しい膣トレを3ヶ月〜6ヶ月ほど続けることで大きく変化が出るとされ、短期間で大きな効果を得たい方には向いていない方法となっています。いずれにせよ、不感症にはさまざまな原因や要因が隠れているため、悩みをお持ちの方は専門家を頼るとよいでしょう。
不感症の原因
不感症は女性にとって、決して珍しい病態ではありません。幅広い年齢層で発症する可能性があり、不感症は人生の中で誰もが経験しうるものです。そのため、原因が分かりにくく複雑だったり、いくつもまたがっているケースもあります。
適切な改善方法や治療方法に繋ぐためにも、まずは不感症の原因を知ることは非常に重要です。ここでは女性に重きをおいた不感症の原因について解説します。お悩みの解決の一助になれば幸いです。
心的な要因
心的な要因が不感症の原因となることもあります。というのも、オーガズムは男女ともに繊細なメカニズムによって成り立っているため、心的な要因がそのメカニズムに影響を与えることもあり得るのです。
日常生活でのストレスや疲労
- 性に否定的な性教育を受けていた
- 過去に起きた性的な行為でトラウマを抱えている
- 妊娠への恐怖や不安を感じている
- オーガズムに達しないことで罪悪感を感じている
女性の場合、男性のように射精といった目に見えるオーガズムがありません。そのため、パートナー様を傷つけたくない一心で演技してしまう方もいらっしゃるでしょう。こうした行為は罪悪感やセックスに対する苦手意識が強まり、自分自身を追い詰めることになります。結果的によりセックスを避けるようになってしまうのです。
クリトリス包茎
クリトリスに包皮がかぶさった状態を「クリトリス包茎」といい、クリトリスが感じにくい原因の1つです。包茎は男性器だけのものと勘違いされている方もいらっしゃいますが、クリトリスは発生学的に男性でいうところの陰茎(ペニス)に相当し、陰茎と同様に包茎になることもあります。そして、クリトリスは亀頭の2倍の感度があるとされるほど、オーガズムを感じやすい器官です。
また、クリトリスでオーガズムを感じることを「外イキ」といい、一般的にも性感帯として有名な器官かもしれません。これは膣でオーガズムを感じる「中イキ」と比べた場合、外イキの方がイキやすいという女性も多いことでしょう。ですが、性的な刺激をクリトリスで感じにくくなると、セックスが楽しめなかったり、不感症になる場合もあります。そのほか、恥垢などが溜まりやすくなることから臭いが気になったり、炎症の頻度が高くなることでセックスに対する積極性を欠くようになる方もいらっしゃいます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れによって、性行為に集中できない状態や状況が続くことがあります。こうしたことが起こる要因として、膣の状態に変化が出たり、気分の落ち込みやイライラなど不安定な心理状態が影響しています。
ホルモンバランスが乱れやすいタイミングや状況には、以下のようなパターンがあります。
- ストレスが重なる
- 睡眠不足
- 無理なダイエット
- 体が冷えやすい
- 妊娠や出産
- 閉経に伴う更年期
女性ホルモンは多すぎても少なすぎても、体に異変が起こりやすくなります。現代社会において、ストレスを完全に避けることは難しいですが、自分のためにもストレスを解消・発散できる方法をなるべく持っておくとよいですね。
膣の形状やゆるみ
「生まれつき膣の形状が広めの方」や「後天的な要因で膣がゆるむこと」が不感症の原因となることもあります。膣内の形状的に挿入された陰茎が当たりにくいといったことが起こります。
<膣の形状やゆるみについての詳しいコラム>
膣がゆるむ原因とは?ゆるむことで起こるトラブルや改善と治療方法について
女性の不感症セルフチェック
実際にはどんな病状が当てはまるのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。
具体的には以下の項目に該当する症状を感じているかつ、該当数の多い方に不感症が疑われます。
- 性欲はあるけど、セックスが楽しめない
- オナニーでも快感や性的興奮が得られない
- 男性器の挿入時にオーガズムが得られない
- 男性器の挿入が難しい、痛みを感じる
- 膣が濡れにくい、動かすと痛みを感じる
- クリトリスに触れても刺激を受けにくい
ですが、自分で気持ちのよい場所がわからない方や男性経験の少ない女性は、オーガズムが得にくい傾向にあります。そのため、自身で開発してみたり、パートナー様と探すことで上記のような状態が改善されることもあるようです。
更年期や閉経後に女性は不感症になるの?
女性ホルモンの分泌量が不安定になったり低下することで、更年期や閉経以降に感度が落ちる方もいらっしゃいます。中には性欲自体が低下する方もいて、性行為が億劫になって辛いという相談を受けることもあります。
一方で、感度や性欲も上がったという方もいらっしゃいます。感度や性欲が上がる原因は様々で、女性ホルモンの低下により相対的に男性ホルモンが増える、妊娠の不安がなくなったなどが影響していると言われています。ただし、こうした変化も個人差があるものなので、一概にすべての方に当てはまるわけではありません。個人に応じた対処方法が必要になるため、悩みをお持ちの方は医療機関へ相談されることをおすすめします。
<閉経後のセックスライフについての詳しいコラム>
閉経は何歳くらいから?セックスライフや更年期との関係性について解説
まとめ
今回は女性の不感症について、定義や原因などから治療方法まで解説してきましたが、いかがでしょうか?ヴェアリークリニックではお悩みに対し、膣圧測定や触診を用いて検査を行い、患者様に合った治療プランや改善方法を提案しています。おひとりで悩んでいることがありましたら、ぜひヴェアリークリニックまでご相談ください。無料カウンセリングにてお待ちしております。