小陰唇の左右差?片側が大きくなる原因から治療方法について

2024.04.26

  • 女性器形成

この記事を読んでいるあなたは

  • 小陰唇が左右非対称なのはなぜ?
  • 片側だけ大きくなる原因は?
  • 小陰唇の左右非対称を治療する方法を知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事ではそんなあなたに「小陰唇が左右差?片側が大きくなる原因から治療方法について」をお伝えしていきます。

小陰唇の左右差は正常?異常?

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小陰唇は女性器の一部で、大陰唇の内側に位置する伸縮性と柔軟性のある薄い一対のヒダです。この小陰唇の左右差についてお悩みの方は多く、「自分だけがこのような状況かもしれない」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
そうした方のためにここでは、小陰唇の左右差について医学的な解説をいたします。自分だけではないと知っていただいて、少しでも心が軽くなれば幸いです。

そもそも小陰唇の大きさや形に医学的な基準はない

小陰唇の左右差に限らず、大きさ、厚み、形などについては、現時点で医学的な標準は確立されていません。炎症や腫れといった症状の出る疾患以外で、どの小陰唇も正常や異常もなく個人差のあるものです。人の数だけ小陰唇のパターンがあり、人の顔や身長といったその他の身体のパーツなどと同様に多様性があります。

小陰唇の左右差に性交経験の多さは関係ない

よく、「性交経験や自慰が多いから小陰唇に左右差ができるのでは?」という質問も患者様からいただきます。ですが、性交経験や自慰の頻度と小陰唇の左右差や肥大には、医学的な関連性はありません。単なる都市伝説に過ぎないので、気にしないようにしましょう。

小陰唇に左右差が出る・片方だけ大きい原因

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小陰唇の大きさに左右差が生じるのは、基本的に元々の生まれつきの素因が大きいですが、普段の生活習慣や癖が原因となっていることもあり得ます。具体的には、「トイレで拭く時は利き手を使う習慣」や「座る時の重心や位置に偏りがある」といった行為があげられます。これらの習慣は日常的に行われているため、片側のみに一定の刺激が加わることが多くなります。そうして、小陰唇は引っ張られたり、外部からの刺激が加わったりすることで伸びやすくなるため、同じ方向への刺激が加わり続けることで片側だけおおきくなるのです。

小陰唇の左右差を改善する治療方法

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ヴェアリークリニックでの治療方法を紹介します。小陰唇の左右差など気になる方はぜひご覧ください。

小陰唇縮小手術

小陰唇をメスで切り取る施術です。小陰唇は再建の難しい部位であるため、切りすぎると元には戻せません。そのため、切除するデザインは慎重に決定します。

治療時間 片側 15〜30分
麻酔 局所麻酔で施術。
オプションで笑気麻酔などの追加が可能です。
ダウンタイム 痛みは1週間程度、
腫れは手術当日および翌日くらいまでがピークです。
シャワーは翌日以降、入浴は2週間後からで、
激しい運動や性行為は2週間後から可能。
抜糸ありの場合は1週間後を目安に抜糸します。
リスク・副作用 ごくごく僅かながら、感染や傷が開くことがあります。
注意事項 じわじわとした血のにじみは1週間くらいは続く。

大陰唇ヒアルロン酸

大陰唇ヒアルロン酸は、大陰唇にヒアルロン酸を注入してハリを出す施術です。小陰唇の左右差をメインで改善するというよりは、加齢などが原因でたるんでしまった大陰唇の改善をすることで相対的に小陰唇の左右差を目立たなくします。しかし、根本的な左右差を解決するものではないことに留意が必要です。

治療時間 20分
麻酔 局所麻酔以外の麻酔は基本的に行いません。
ダウンタイム ほぼありません。
リスク・副作用 腫脹、出血、疼痛などがあります。
注意事項 ヒアルロン酸の種類によって継続期間は異なります。
また、吸収があるため、永続的な効果を保証できるものではありません

小陰唇縮小手術について

ヴェアリークリニックへ相談にいらっしゃる患者様も、YouTubeやX(旧:Twitter)を通して「小陰唇縮小手術」を知ったという方が増えてきました。ですが、ここをお読みの方で、どういう施術なのか知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、詳しく知らない方に向けて、ヴェアリークリニックのこだわりと合わせ、わかりやすくお話ししたいと思います。

ヴェアリークリニックのこだわり

ヴェアリークリニックでは必要かつ十分な医療の提供を目指しています。そのため、効果が過剰または少ない治療は行いません。小陰唇縮小手術を例にあげると、「はみ出している部分だけでなく小陰唇を全部カットして欲しい」というご希望を伝えられる場合があります。もちろん、患者様の意向を尊重することが第一ですが、当院では「すべてを切り取ることはできません」とお答えしています。

これは、患者様の健康的な生活に影響を与えることが危惧されるためです。小陰唇には、細菌が膣内へ侵入するのを防いだり、膣の乾燥を防ぐ重要な役割があります。ですから、小陰唇の全てを切り取ることは、患者様の生活の質を下げる要因となります。
かといって、切除が不足していると患者様の満足度が下がってしまうでしょう。そういった事態にならないようにヴェアリークリニックでは、患者様にリスクを納得していただきつつ、適切なデザインで施術しています。安心してカウンセリングへいらしてください。

小陰唇縮小手術のメリットや改善できること

小陰唇縮小手術では、小陰唇の左右差を改善できます。それ以外にも、大きさや形、黒ずみといったお悩みも改善可能です。
また、小陰唇縮小手術を受けることで以下のようなメリットがあります。

  • 見た目のコンプレックス改善
  • 排尿時に尿が飛び散りにくくなる
  • 恥垢を洗い落としやすくなる
  • デリケートゾーンの臭いが軽減される
  • 摩擦や圧迫などの刺激で起こる痛みが改善

中には、水着を着ることも怖かったけど、施術を受けて水着を着られるようになったという方もいらっしゃいました。その他にも、婦人科の検診や将来の介護を想像した時が怖かったという方もいらっしゃいます。

こちらをお読みの方の中にも同じようにお悩みの方もいらっしゃるでしょう。当院では『「誰にも言えない。」はここでおしまい。』を方針とし、患者様や治療と向き合っています。自身では解決の難しいお悩みを相談していだけたら、医学的な根拠に基づいてお応えしますので、ご安心ください。

小陰唇は片側だけ切除できるか

小陰唇の左右差が気になる方々から、「片側だけ施術できませんか?」という質問を頂戴します。この質問に対する答えは「片側だけの施術も可能」です。

ただし、片側だけでなく両側を切除して整えることをおすすめしています。なぜなら、人間の体は傷ができると治る過程で少しずつ縮んでしまう性質があるためです。この時、傷の周囲の健康な皮膚も巻き込まれてしまうことがあります。
ですが、小陰唇は立体的な部位であるため、その巻き込みを正確に予測することは難しいです。もちろん、片側のみの適応がある方もいれば、片側のみの切除を希望される方もいますので、その場合は患者様にリスクの説明をし、話し合って治療を進めています。ぜひ、カウンセリング時に希望をお伝えいただけると嬉しく思います。

小陰唇縮小手術の症例

下記で小陰唇縮小手術の症例をあげています。ぜひ参考にしてください。
症例はこちらから

小陰唇を片側だけ大きくしないための予防方法

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悪化させないためには、

  • 摩擦
  • 圧迫
  • 炎症

を避けた方がよいでしょう。ここでは具体的に実践できる「予防や悪化させない方法」をご紹介いたします。ぜひ参考にしてください。

下着やズボンにゆとりを持つ

締め付けの強い下着やジーンズなどのズボンは小陰唇が肥大しやすくなります。よって、片側だけ大きい場合、その部位に刺激が加わり続けてしまうため、片側だけが大きくなり続けてしまう可能性が高まります。基本的には小陰唇へ、摩擦や圧迫などの刺激を与えないことが望ましいです。
もしも、おしゃれも楽しみたい方で小陰唇の肥大が気になる方は、締め付けが強めの下着やズボンの着用頻度を下げるようにしましょう。

下着や生理用品は肌にあった物を選ぶ

下着や生理用品は自分の肌にあった物を使用しましょう。合わないものを使用していると、かぶれたり、傷になると炎症が起きて小陰唇が黒くなりやすくなります。そうなると、つい触りたくなったり、違和感が気になる方もいらっしゃるでしょう。前述の通り、小陰唇は引っ張ることで伸びる性質があります。そのため、片側だけでなく、両方の小陰唇が大きくなることもありえます。

生理用品はこまめに変える

生理用品はこまめに変えることをおすすめしています。生理用品を長時間連続使用することで、以下のようなデメリットが起こります。

  • かゆみやかぶれが起こる
  • 汗や経血によって蒸れが生じる
  • 経血量によっては下着などが汚れる
  • おりものに異常がおこりやすい
  • 不衛生な環境から疾患にかかりやすい

これらの刺激は、小陰唇が大きくなりやすくなるため、なるべく生理用品はこまめな交換を心がけてください。

また、デリケートゾーンの不衛生さは、以下のような疾患を招きます。

  • 膣膜炎
  • 膣カンジダ症
  • トキシックショック症候群(TSS)

こうした疾患だけでなく、不妊症に繋がる恐れもあるため、デリケートゾーンは清潔に保ちましょう。

まとめ

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小陰唇縮小手術は広がりをみせ、メディアでも取り上げられるようになりました。そうした発信をみて、それまで知らなかったのに知ってしまったことで不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。そうした気持ちをお持ちの方は、ヴェアリークリニックへご相談ください。公式LINEや無料カウンセリングでお伺いいたします。

また、ヴェアリークリニックは、患者様ご本人からアクティブに出てくる日常生活の不便さや不愉快といういった気持ちベースで治療を進めたいと考えています。無理に治療を進めることはありませんので、ぜひ気軽な気持ちでお問い合わせくださいね。

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

東京大学医学部の卒業後は外科専門研修を修了し、外科専門医を取得。性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門とする外科診療にあたる中で、下半身の美容的な悩みを抱える患者さんから相談が多く寄せられるようになる。その過程で、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関が存在せず、それぞれの分野に分かれて別個で診療されていることを知り美容医療の道へ。最善の治療を患者さんに提供するべく、各分野の美容系クリニックでの修練を重ねたのちに、自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および解剖の知識を生かし、下半身に関する総合的かつ専門的な美容医療を提供する「veary clinic」 を開院へと至る。