フォアダイス(陰茎のブツブツ)は自然に治らない?専門治療で除去する方法について

2024.04.18

  • 男性器形成

この記事を読んでいるあなたは

  • フォアダイスが自然に治癒できるか
  • フォアダイスは医療機関で治療できるのか
  • フォアダイスに似た疾患が知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事ではそんなあなたに「フォアダイス(陰茎のブツブツ)は自然に治らない?専門治療で除去する方法について」をお伝えしていきます。

フォアダイスは自然治癒できない

結論からいうと、フォアダイスの自然治癒はできません。このブツブツは、隆起した脂肪のかたまりで、一度できてしまうとずっとそこに残り続けます。

フォアダイスを自力で除去するリスク

中には、フォアダイスを自分で取ってみようと試みる方もいらっしゃるでしょう。ですが、その方法もおすすめはできません。自力でフォアダイスを取ろうとすると、細菌感染が起こったり、痕になって残るというリスクもあります。

また、フォアダイスと見た目が似ている疾患だった場合、その疾患が悪化することも考えられます。よって、フォアダイスのようなブツブツが気になる方は医療機関での治療がおすすめです。

フォアダイスを除去する主な治療方法

コラム29-3

ブツブツがフォアダイスだった場合、以下のような治療法で除去します。

  • 電気メス
  • Co2レーザー

電気メスはフォアダイスを焼き、Co2レーザーはフォアダイスを蒸散して治療します。どちらも短時間の治療で済み、出血や傷跡も少ないことが特徴です。

フォアダイスをヴェアリークリニックで除去する場合

ヴェアリークリニックではCo2レーザーを用いて、フォアダイスの除去を行っています。気になる方は、ぜひご検討ください。

費用 50,000円(税込)
治療時間 個数によりますが10-20分程度
麻酔 局所麻酔
ダウンタイム かさぶたが1週間程度で
剥がれてきれいになります
リスク・副作用 傷跡が残る、
再発する可能性があります。
注意事項 他の疾患が疑われる場合は
施術できないことがあります

隠部のブツブツ「フォアダイス」とは?

コラム31-3

フォアダイスは、皮膚の中で皮脂腺が膨らんだものです。通常、皮脂腺は毛根の周囲に存在し、皮膚表面に皮脂を分泌します。しかし、何らかの理由で皮脂が排出されずに溜まり、皮膚の表面に透けて見えるようになったのがフォアダイスです。

一般的にフォアダイスは、男性器にできるブツブツを指します。ですが、真珠様陰茎小丘疹・包皮腺をまとめてフォアダイスと呼ぶこともあります。

フォアダイスができる原因?

皮脂腺の増殖が主な原因です。この増殖は、生まれつきの要因や遺伝的な要素に関連していると考えられていますが、具体的なメカニズムはわかっていません。

また、男性器のような毛根のないところにできるのはなぜなのかと考える方もいらっしゃるでしょう。ですが、毛根のない部位にできてしまう理由も、まだ明らかになっていません。一般的には、思春期を迎えてホルモンの影響を受けることで、男性器のフォアダイスがより大きく、目立つ傾向にあります。さらに、年齢を重ねることでも増えていくようです。

フォアダイスの見た目は?

見た目は1〜2mm前後のゴマ粒くらいの大きさで、それ以上大きくなることもほとんどありません。周りの皮膚と同じような肌色〜薄茶色、もしくは白っぽい見た目をしています。

フォアダイスの予防はできる?

フォアダイスは生理現象なので、とくに予防方法はないのが現状です。強いていうなら、不衛生な環境を作らないように心がけることがあげられます。

フォアダイスは悪いものか

コラム29-9

成人男性の70〜80%は、男性器にフォアダイスが発生するもので、良性腫瘍です。それでも、誤解される方がいらっしゃいます。ここでは、その誤解を解いていきましょう。

フォアダイスは性感染症?

フォアダイスは性感染症ではなく、健康な方にもできるものです。ブツブツとした見た目のせいで、自身が性感染症のように感じたり、パートナーに性感染症と勘違いされやすいとご相談を受けます。実際、見た目が似た疾患はあるので、自己判断せずに専門医で診察を受けましょう。

フォアダイスは人にうつらない?

フォアダイスは人にはうつりません。ブツブツ範囲も広がりませんし、できる場所も限られています。ただ、男性器の場合、包茎かつ不衛生な状態が続くと、フォアダイスが目立つようになるとされています。

フォアダイスは放置しても害はない?

フォアダイスは放置しても特に害や健康に影響はないものです。痛みやかゆみ等の自覚症状もなく、サイズも1〜2mmより大きくなりにくいため、悪化することもありません。ただ、男性器にできると見た目が気になったり、パートナーに性病と間違われるなどの悩みから治療を希望される方が多いです。

ペニスに白いぶつぶつ。これって性病!?2人に1人のフォアダイスって何?

フォアダイスができる場所

コラム18-4

男性の陰茎や亀頭にできたものを主にフォアダイスと呼びますが、フォアダイスは男性以外もできることがあります。ここでは、フォアダイスのできる場所について解説していきます。

多くの場合は性器周辺にできる

男女ともに性器周辺にフォアダイスはでき、具体的には以下のような部位にできます。

  • 男性:陰茎、亀頭
  • 女性:膣〜小陰唇周辺

前述の通り、70〜80%の成人男性に見られ、女性よりも男性によく見られます。

フォアダイスは陰部以外にもできるの?

あまりイメージは沸かないでしょうが、以下のような部位にもフォアダイスはできます。

  • 頬の内側
  • 食道
  • 胃につながる管

こうした部位にできるのは非常に稀で、痛みやかゆみといった自覚症状はないため、見えない場所にできると気づかないこともあります。

フォアダイスに似た疾患

コラム29-10

性器周辺に出やすいことから性感染症に間違われやすいフォアダイスですが、実際に似た疾患も存在しています。ここでは、男性器に焦点を当てて、フォアダイスに似た疾患や見分け方などを紹介します。
ですが、医療の知識がなければ正しい判断はできません。違いを紹介しますが、自身の判断による放置はせずに医療機関で受診しましょう。

フォアダイスに似ている疾患の比較一覧

フォアダイス 尖圭コンジローマ 性器ヘルペス
見た目 ブツブツ 感染初期はブツブツ、
進行が進むと鶏冠状のイボ
小さな水疱、
進行すると潰瘍〜瘢痕化
肌色〜薄茶色、白色 褐色〜ピンク色 白色、
ピンク色〜薄いピンク色
大きさ 1〜2mmで均一 数mm〜数cmと
バラつきがある
0.5~1.5cm、
融合することもある
自覚症状 痛み・かゆみなし 痛み・かゆみほぼなし 痛み・かゆみ・熱っぽさあり
発症場所 亀頭や陰茎 男性器〜性器周辺 男性器〜性器周辺、肛門
感染 感染しない 感染する 感染する
原因 皮脂腺 HPV 6型・11型 HSV 2型

<性感染症のコラムについて>
性感染症(性病)とは?種類一覧とその原因や感染経路を解説

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスの6型あるいは11型に感染することで生じます。性行為が主な感染経路で、男女ともに発症する性感染症です。

性交痛や排尿痛が起こったり、男性器〜性器周辺に鶏冠状のイボが現れますが、具体的には以下のような部位に現れます。

  • 喉や舌
  • 肛門や肛門周辺
  • 尿道
  • 亀頭や陰茎、陰嚢

こうしたイボに痛みやかゆみはほぼないため、気が付かないままの方もいらっしゃいます。さらに、潜伏期間は数週間から8カ月と長期間であるため、感染源の特定は難しい場合がほとんどです。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス(HSV)」というウイルスのうち、「2型(HSV-2)」に感染することで生じます。オーラルセックスなどを含む性行為が主な感染経路ですが、ごく稀にバスタオルや便座の共有で感染することもある性感染症です。

男性器には、小さな水疱ができる他に以下のような病状があげられます。

  • 陰部や太ももリンパ節の痛み
  • 患部のかゆみやヒリヒリ感
  • 隠部の熱っぽさや発熱
  • 陰部に違和感

先にあげた疾患と比べると自覚症状が多いため、自覚しやすいかもしれません。特に初回の感染時は病状が強くなる傾向にあり、痛みや発熱で体を動かせなくなることもあります。

まとめ

コラム24-3

フォアダイスは男性器にできると、違和感が生じたり、性感染症と間違われやすいなどコンプレックスになっている方もいらっしゃるでしょう。ですが、フォアダイスは健康被害を与えたり、人にうつしたりするものではありません。
ただ、フォアダイスが気になる場合には、ヴェアリークリニックでも除去可能です。無料カウンセリングにて、お気軽にご相談ください。

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

東京大学医学部の卒業後は外科専門研修を修了し、外科専門医を取得。性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門とする外科診療にあたる中で、下半身の美容的な悩みを抱える患者さんから相談が多く寄せられるようになる。その過程で、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関が存在せず、それぞれの分野に分かれて別個で診療されていることを知り美容医療の道へ。最善の治療を患者さんに提供するべく、各分野の美容系クリニックでの修練を重ねたのちに、自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および解剖の知識を生かし、下半身に関する総合的かつ専門的な美容医療を提供する「veary clinic」 を開院へと至る。