この記事を読んでいるあなたは

• クリトリスの役割って何？
• クリトリス包茎になると何がいけないか知りたい
• クリトリス包茎手術のメリットが知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事ではそんなあなたに「クリトリス包茎とは？悩みを解決する切除手術のメリットやリスクを解説」までお伝えしていきます。

クリトリスとは？

英語名では「クリトリス」、日本語では「陰核」とも言います。この部位は、オーガズムを得る神経が集まっている大変敏感な部位です。ここでは、女性器の一部であるクリトリスやその役割について解説していきます。

クリトリスの構造

クリトリスとは女性の外陰部の一部で、小陰唇の前端にある5〜7mmほどの小さな突起物をイメージする方がほとんどでしょう。ですが、クリトリスとして目に見える部分は、クリトリスのほんの一部です。
体の外側は、

• 陰核亀頭
• 陰核包皮

内側は、

• 陰核海綿体
• 核脚
• 前庭球(陰核球)

で構成され、これらの構造は膣を支えています。

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クリトリスの役割

クリトリスには性的な興奮を得る以外にも、男性器を受け入れる準備の役割があるとされています。クリトリスは男性における陰茎に相当し、性交渉などで興奮した際に赤く充血し膨張して、硬くなったり、大きくなります。そうして膨張したクリトリスが男性の体との間に緩衝材としての役割を持ち、更に硬くなったクリトリスを刺激することで膣を充血させます。性交渉で痛みが少なく、気持ちよく行為ができるようになるのは、この役割があるおかげです。

クリトリス包茎について

包茎といえば、男性特有の悩みをイメージされる方も多いかもしれません。ですが、実は女性にも包茎があります。それが「クリトリス包茎」です。ここでは、そんなクリトリス包茎について解説していきます。

クリトリス包茎とは？

クリトリスの外側には包皮があり、これがクリトリス全体を覆っている状態を「クリトリス包茎」と呼びます。通常、成長するに従って包皮が自然に剝けたり、性的興奮時に包皮が剥けて、クリトリスが露出できるようになります。ですが、クリトリス包茎の場合、成長して剥けてくるはずのクリトリス包皮が過剰に被さったままの状態であったり、包皮が過剰に多いことがほとんどです。

クリトリス包茎の種類

クリトリス包茎には「仮性」と「真性」の2種類があり、自分で包皮を剥ける場合は「仮性」、剥けない場合は「真性」と言います。仮性であっても癒着を起こして「真性」になったり、病状によっては心と体に悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の治療が重要です。

クリトリス包茎による悩み

クリトリス包茎の悩みの度合いは人それぞれですが、以下のような悩みやデメリットをお聞きしています。

• 臭いの原因になる
• 見た目が気になる
• クリトリスで感じない

女性器の悩みはデリケートなので、誰にも相談せずに悩んでいる方も多いでしょう。これから紹介する説明に、共感できる悩みがあるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。

臭いの原因になる

デリケートゾーンの悪臭が気になる場合、クリトリス包茎が関係しているかもしれません。クリトリスと包皮の間におりものや経血、尿などの汚れが溜まりやすくなり、悪臭の原因となっているためです。

• 下着を脱ぐと悪臭を感じる
• パートナーに臭いを指摘された
• 頻繁に炎症を起こす

クリトリス包茎による汚れや恥垢は、悪臭の原因となるだけでなく、雑菌の繁殖や炎症などのトラブルを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

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見た目が気になる

女性器の色や形は人によって異なるものですが、「自身の見た目が変ではないか」と感じる女性も少なくはありません。クリトリス包茎の場合、勃起していても露出しない状態になるため、パートナーからの反応や気持ちが気になる方もいらっしゃるでしょう。直接言われていなくても、そうした不安から性交渉に消極的になることも考えられます。

クリトリスで感じにくい

クリトリスは男性の陰茎と同様、性的な刺激があると勃起しますが、クリトリス包茎の場合は感度が低下したり、性的な快感を感じにくくなることもあります。
このため、次のような不満や心配が生じることがあります。

• セックスが苦痛に感じてしまう
• クリトリスでの絶頂経験がなく満足できない
• 不感症なのではないかと心配になる

クリトリスと包皮が癒着していると痛みを伴うこともあり、性交渉を苦痛に感じる方も少なくはありません。中にはパートナーのことを気遣い、痛みを感じながらセックスをしている方もいらっしゃるでしょう。ですが、性交渉によるストレスが長引く場合、「性交渉＝不快なもの」と苦手意識が強くなってしまいます。そのため、早めの対策が必要です。

クリトリス包茎手術のメリット

クリトリス包茎を治療することで、次のようなメリットが期待できます。

• 汚れ(恥垢)が溜まりにくくなる
• デリケートゾーンや下着が臭わなくなる
• 炎症を起こしにくくなる
• 見た目の改善ができる
• クリトリスで快感が得られやすくなる
• 刺激や擦れによる痛みが減る

クリトリス包茎の方は恥垢が溜まりやすいこともあって、デリケートゾーンが雑菌の温床になりやすい状態です。特に生理中は衛生環境が悪化しやすく、臭いが強くなったり、カンジダなどの感染症リスクが高まります。自分の臭いが他の人に漏れてしまっているのではないかと気になる方も少なくはないでしょう。
ですが、クリトリス包茎を治療することで、デリケートゾーンの衛生状態を保ちやすくなるため、炎症や病気の予防に繋がります。また、性交渉の際の痛みや不感症を改善することで感度が良くなったり、見た目に対するコンプレックスや不安も軽減されるなど、日常生活においてプラスになります。

クリトリス包茎手術の流れ

クリトリス包茎手術について関心があっても、相談できずにいる方は多いのではないでしょうか。ですが、手術の流れを知ることで不安が軽減して、相談しやすくなるかもしれません。ここでは、基本的なクリトリス包茎手術の流れを紹介していくので、お考えの方はぜひご覧ください。

カウンセリング

最初にカウンセリングと診察を行い、患者様の状態を確認します。デザインの希望やお悩みに合わせて、デザインを一緒に決めていきましょう。希望がない場合でも、クリトリスの機能と形態を考慮し、患者さんに合わせた最善なデザインを提案します。
また、皮膚を切りすぎると下着と擦れて痛みが出るなどの逆効果となることもあります。そのため、術前評価がとても大切です。カウンセリングでは患者さんと擦り合わせつつ、不便さがないようにデザインします。

手術前・手術中

事前のカウンセリングで決めたデザインを皮膚用のペンで描いた後は、局所麻酔(部分麻酔)を行ってから手術に入ります。施術では、メス等で肥大した部分をカットし、クリトリスの形を整えてから縫合します。施術時間は30分程度です。麻酔については、笑気麻酔や静脈麻酔をオプションでご用意していますので、カウンセリングの際にご相談ください。

手術後

手術後15〜30分程度、ベッドで安静にして身体を休めます。その後、強い出血や異常がないかなど診察し、問題がなければご帰宅いただけます。お帰りの際、出血による下着の汚れが気になる方のために生理用ナプキンを用意していますので、ご安心ください。また、クリトリス包茎手術は手術当日に帰宅できるので、入院の必要がありません。
ただし、「抜糸あり」をお選びいただいた方は、後日抜糸のためにご来院の予約をお取りいただきます。抜糸のための通院の必要がない「抜糸なし」をお選びいただいた方は、経過が気になる場合、ご予約を取って起こしいただいております。

クリトリス包茎と同時にする施術

女性器をトータルに整えたい場合は、他の手術と組み合わせて行うのがおすすめです。特にクリトリス包茎と一緒にできる手術として、以下のものがあります。

• 小陰唇縮小術
• 副皮除去術
• 大陰唇ヒアルロン酸
• 大陰唇縮小手術

クリトリス包茎の他に、女性器のお悩みがある方はぜひチェックしてみてください。

小陰唇縮小術

クリトリス包茎の方は小陰唇も肥大しているケースが多く、小陰唇縮小手術と組み合わせて行うことがあります。小陰唇とは、膣の入り口の内側にある左右一対のヒダのことです。
小陰唇にも大きさや形状に個人差がありますが、肥大すると以下のようなデメリットがあります。

• 下着とこすれて痛みを感じる
• 色が黒くなる、濃くなる
• 汚れが溜まり臭いの原因になる

このようなお悩みは、小陰唇縮小術によって改善が期待できます。手術内容は、肥大した小陰唇を切除し小さく整えていくものです。小陰唇が「下着からはみ出る」「左右さが気になる」といった悩みのある方は、クリトリス包茎の手術と一緒に行うことで、より満足いく仕上がりになるでしょう。

副皮切除

副皮とは、小陰唇と大陰唇の間にある皮膚ヒダのことです。副皮も大きさや形には個人差があり、ほとんど副皮がない方もいれば、片側のみ発達している方もいます。クリトリス包茎だと副皮も発達している場合もあり、副皮除去手術と組み合わせて受けることでバランスがよくなることもあります。
特に以下のような悩みがある方は、副皮除去手術がおすすめです。

• 副皮が大きくて目立つ
• 左右差がある
• 臭いや汚れが気になる

クリトリス包茎だけでなく「女性器を全体的に整えたい」と考えている場合は、副皮除去手術も検討してみてはいかがでしょうか。

大陰唇ヒアルロン酸・大陰唇縮小手術

大陰唇は外陰部のふっくらした部分です。年齢を重ねるとハリや弾力がなくなり、たるみの原因になります。そうした悩みは、ヒアルロン酸を大陰唇に注入する「大陰唇ヒアルロン酸」、メスでたるんだ皮膚を切り取ることでハリのある大陰唇を目指す「大陰唇縮小手術」で悩みを軽減することが可能です。
大陰唇ヒアルロン酸・大陰唇縮小手術は、以下のようなトラブルがある方におすすめです。

• 大陰唇が大きく感じる
• 黒ずみが目立つ
• ハリがなくシワシワしている
• 水着や下着を着たときに膨らみが気になる
• セックスに積極的になれない

これらの手術を組み合わせることで、ダウンタイムが一度で済むというメリットがあります。状況によって適切な手術方法や組み合わせが異なるため、専門のクリニックでの相談が重要です。

クリトリス包茎手術後の過ごし方

比較的短時間で手術は終わりますが、術後は下記の点に気をつけて過ごしてください。

• 手術当日はなるべく安静を心がける
• 手術当日のシャワーは傷口が当たらないようにする
• 手術当日は湯船に浸からない
• 水分をこまめにとって体調を整える
• 出血がある場合はナプキンなどを使用する
• 運動や飲酒は手術後1週間から2週間後
• 性交渉は手術後2週間から1ヶ月後

お風呂、飲酒や運動、性交渉は血流が良くなって出血のリスクが上がるので控えて、安静に過ごしましょう。
また、手術後から出血が止まるまでの期間には個人差があります。手術の傷口に関しては、陰部は粘膜が多く傷口が治りやすいことと、傷口が目立ちにくい部分です。そのため、クリトリス包茎手術後の傷跡はほとんど分からないくらい綺麗な状態になります。

クリトリス包茎手術のリスク

クリトリス包茎手術のリスクとしては、

• 腫れ(むくみ)
• 痛み
• 内出血
• 出血
• 感染
• 麻酔のアレルギー
• 血栓症

などがあげられます。稀に痛みや出血が強く出る方もいますが、術後に症状の出た方はお電話やLINEにてご相談ください。

クリトリス包茎のセルフチェック方法

クリトリス包茎かどうか見分ける方法は、鏡を見ながらご自身で確認できます。
気になる方は以下の手順を参考に、包皮が剥けるかチェックしてみてください。

• ①指をクリトリスの両側に置く
• ②置いた指を左右に広げる
• ③そのままお腹側へ引き上げる

この確認方法は女性器を触ることになるため、事前に手を洗い清潔な状態で確認してください。自分がクリトリス包茎だと気づいていない方も多いでしょう。気になる方は一度、チェックしてみてください。もしご自身でクリトリス包茎かどうか見分けがつかない場合は、ぜひヴェアリークリニックへご相談いただければと思います。

クリトリス包茎に関するよくある疑問

ここでは、クリトリス包茎に関する疑問について解説します。手術を検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

クリトリス包茎の人は、手術をする必要がある？

クリトリス包茎は病気ではないため、手術を受けない方もいます。ですが、包茎が原因で炎症や性生活に支障が出ている場合は、医師へ相談することをおすすめします。なお、女性器の形や大きさは遺伝的要素も含まれるため、自己努力だけでクリトリス包茎を改善することが難しい場合もあります。気になる方は、専門家のアドバイスや処置を受けましょう。

クリトリス包茎の手術後、性行為はいつから可能ですか？

性行為の開始には、クリトリス包茎の手術後4〜6週間の回復期間が必要です。この期間に性行為や激しい運動を早期に再開すると、傷が開いたり痛みが生じる可能性があります。クリトリス包茎手術後は、しっかりと回復を待ってから性行為を再開しましょう。

クリトリス包茎は人で悩まずクリニックに相談しよう

クリトリス包茎は自分では判断できないことも多く、友人との旅行中の入浴やパートナーとの性交渉中などのタイミングで初めて気づくことがあります。その際、臭いや不感症に対して、ショックを受けて傷付いてしまうこともあるでしょう。「もしかしたらクリトリス包茎かな？」と感じていたら1人で悩まず、気軽にカウンセリングへいらしてください。