処女膜切開とは?処女膜閉鎖症・強靭症の病状や治療方法について

2023.05.24

  • 女性器形成

この記事を読んでいるあなたは

  • 処女膜切開とは?
  • 処女膜強靭症や処女膜閉鎖症につい知りたい
  • 処女膜切開のメリットや適してる人とは?

上記のように考えているかもしれません。

この記事ではそんなあなたに「処女膜切開とは?処女膜閉鎖症・強靭症の病状や治療方法について」をお伝えしていきます。

処女膜とは?

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処女膜は膣の入り口より少し奥にある厚さ1㎜ほどの薄いヒダ状の粘膜です。処女膜の存在意義には、さまざまな意見がありますが、一説によると免疫が弱い少女期の膣を細菌感染から守るためと考えられています。

処女膜の形状

処女膜の形状は、他の体の部位と同様に個人差があるものです。形は薄くてやわらかいもの、厚くてかたいもの、全体にはりわたされているもの、一部分にしかないものなど、一人ひとり違います。
また、処女膜は膜と名前に入っていることから覆われているものと勘違いされる方もいらっしゃいますが、実際には完全に塞がっていません。中央部に小さな穴がある場合や複数個の穴が開いている場合など、様々な形状がありますが大体は外部と通じています。この穴を通して、月経の血液やおりものは排出されるようになっています。

処女膜が裂けると出血する?

結論からいうと、初めての性交渉で出血するとは限りませんし、処女膜が裂ける時に痛みが強く出るとも限りません。
確かに、処女膜にあるすき間はペニスの直径よりも小さい状態であることが多いです。そのため、性行為で初めて膣にペニスが挿入されると処女膜が裂け、膣から出血を生じやすい方もいらっしゃいます。
ですが、処女膜の厚さや柔軟性には個人差があるものです。出血がなかったり、数回の間セックスの度に出血が生じる方もいます。また、人によっては激しい運動などで気づかないうちに処女膜が裂けている場合もあります。
よって、初めての性交渉で出血がないことが、必ずしも性経験を有する訳ではありません。

<処女膜の分類など詳しいコラム>
処女膜再生手術とは?失われた処女膜の再生方法と処女膜について

処女膜強靭症とは

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処女膜強靭症は、生まれつき処女膜が厚かったり、柔軟性が低かったりする状態を指します。処女膜は比較的柔らかく伸び縮みしやすいですが、ヒダの粘膜が硬いと、性交の際にペニスがスムーズに挿入できずに、強い痛みを感じるようになります。
痛みで挿入が難しかったり、回数を重ねても性交渉で痛みや出血がある場合は、処女膜強靭症の疑いがある可能性が考えられます

処女膜強靭症の症状

処女膜強靭症の症状として主に挙げられるのは以下の通りです。

  • 性交時に痛みや出血がある
  • 自分もしくはパートナーの指の挿入が難しい

処女膜の症状は、婦人科で診察を受けても異常がないと診断されてしまう場合があります。そのため、一人で思い悩んでいる方も少なくありません。

処女膜強靭症の自覚

性交渉をきっかけに症状を感じることが多いようです。処女膜強靭症は月経時に痛みなどのトラブルを感じることがほとんどないため、思春期以降でも自覚症状のない方もいらっしゃいます。

処女膜強靭症の注意点

処女膜がより厚くて硬い場合、タンポンすら入れられないこともありますし、無理にペニスを挿入しようすると、大出血を起こして救急搬送される場合もあるため、注意が必要です。
少しでも心当たりがある場合は、無理に性行為を進めることはやめましょう。

処女膜閉鎖症とは

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処女膜閉鎖症は、膣の通り道が処女膜で完全に覆われている状態を言います。思春期に入り性的な成熟がみられるのに、月経の到来がない場合は、処女膜閉鎖症により経血の排出が滞っている可能性があるかもしれません。

処女膜閉鎖症の症状

処女膜閉鎖症の症状として主に挙げられるのは以下の通りです。

  • 自分もしくはパートナーの指すら挿入できない
  • 思春期になっても月経が来ない
  • 1カ月程度の生理周期で、下腹部の痛みが繰り返し起こる

生理周期に合わせて1ヵ月周期でお腹の痛みを感じる場合は、処女膜閉鎖症を疑う必要があります。症状が進行すると、膣や子宮に血の溜まりを起こして、周りの臓器を圧迫するため、尿が近くなったり、便秘なったりすることがあります。

処女膜閉鎖症の自覚

経過が長くなると、子宮内膜症や不妊症のリスクが高くなるので、早めに治療を受けることが大切です。処女膜閉鎖症は、処女膜の視診や画像検査で容易に診断できますが、めずらしい病気なので診断が遅れることもしばしばです。
非常にまれですが、経過とともに処女膜が自然に裂けることもありますが、痛みや不快さを我慢せずに早めに診察を受けるようにしましょう。

処女膜切開とは

処女膜切開術とは、処女膜強靱症や処女膜閉鎖症に対して行われる治療です。外科的手術で処女膜を切開しますが、粘膜の状態に応じてヒダにに切れ目を入れる方法と、リング状に切除する方法があります。
処女膜はデリケートな粘膜であるため、手術の痛みを心配される方もいます。しかし、最初に麻酔をかけるので、痛みを感じることはほとんどありません。また、処女膜に対してのみ切開を行うので、膣がゆるくなることはありません。

処女膜切開を受けるメリット

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処女膜切開術には、以下のようなメリットがあります。

性生活を楽しめるようになる

処女膜切開を受けると、以前よりもペニスが挿入しやすくなったり、性交時の痛みが改善されたりします。これまでセックスを苦痛に感じていた人も、性生活を楽しめるようにします。安心感を持って相手と関係が持てるようになることで、パートナーとの関係も深まりやすいです。

妊活に取り組みやすい

処女膜の突っ張りなどで性交痛がある人の中には、赤ちゃんを希望している人もいらっしゃいます。妊活では計画的にセックスをする必要がありますが、強い性交痛でペニスが挿入できなかったりすると、最後まで上手く行かないことがあります。処女膜切開術で苦痛なくセックスができるようになると、妊活にも積極的に取り組めるようになります。

日帰り手術だからスケジュールが組みやすい

処女膜切開術は精緻な技術が必要ですが、手術範囲そのものは小さいので、比較的短時間で終わります。処女膜の状態にもよりますが、30分ほどあれば麻酔から手術は完了します。手術後は止血の確認のために、時間を取る必要がありますが、その後はそのまま帰宅することが可能です。短時間で終了する手術なので、仕事や学校が忙しい人も施術の日程を組みやすいのが特徴です。

処女膜切開術が適している方

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  • 挿入時の痛みで性交渉が困難な方
  • 性交渉はなんとか可能であるが、痛みや出血がある方
  • 自分もしくはパートナーの指の挿入が難しい方

処女膜切開の流れ

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処女膜切開の手術の流れになります。

カウンセリング

まずはカウンセリングにて、お悩みやご希望をなんでもお聞かせください。問診表を基に医師のカウンセリング、施術のご提案をさせていただいております。内服しているお薬やアレルギーに関してもお聞かせいただきます。

予約

生理の際は手術を避けた方がよいため、生理の予定日にかからない日程で予約を取っていただくことをおすすめします。

手術

クリーム麻酔および局所麻酔を行います。痛みが不安な方は、静脈麻酔もご用意できますので、事前のカウンセリングにてご相談ください。
麻酔が効いてきたら、膣を傷つけないように処女膜を切開・切除します。切開・切除と同時に止血作業をするため、出血量を減らし、施術後の痛みも減らします。
手術直後は安静に過ごしていただき、問題なければ帰宅可能です。

手術後の過ごし方

痛みはほぼない方もいますが、1週間以内にはおさまることがほとんどです。出血は1週間程度はじわじわと出る場合があります。2週間程度はナプキンを付けて生活するようにしましょう。
術直後は出血リスクがあるので、激しい運動や性行為は2週間後から可能です。患部に触れる行為は控えるようにして下さい。
また、体温が高まると血流が良くなり、炎症による腫れが強くなることがあります。入浴は手術後当日からシャワーができますが、お風呂は1週間後から入るのをおすすめします。
後日通院は特に要望がなければ不要です。

処女膜切開術の注意点

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処女膜のように粘膜組織では細胞の修復が早いので、切開した処女膜が再びくっついてしまうことがごく稀にあります。
処女膜切開術により、膣の通りを物理的に改善できますが、手術操作による影響で性交時の痛みを感じるようになることもあります。これは、手術後の回復過程で、傷口の瘢痕化して硬くなり、弾力性が低くなることで起こると考えられています。
また、それまで性行為に対して苦手意識を持っていらっしゃる方は、施術後も慣れていくまでは緊張で体がこわばり、性交渉がスムーズにいかない場合もあります。その際は、焦らずにゆっくりと性交渉に慣れていくところから始めていきましょう。

処女膜切開・切除手術による副作用リスク

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処女膜切開・切除手術によって生じる副作用やリスクは以下のようなものが挙げられます。

  • 腫張
  • 出血
  • 感染
  • 感覚異常(痛み、鈍いなど)

上記のような症状が出る可能性があります。個人差はありますが、通常経過の中で起こる可能性もあります。術後は、長時間の歩行を避けたり、安静に過ごすようにしましょう。

処女膜切開術以外の治療法

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処女膜強靱症ではなく性交痛が見られている場合、膣けいれんや筋緊張によるものが原因であることがあります。このような場合、処女膜切開術ではなく、以下のような他の治療を行うことがあります。

膣ダイレーター

専用のアプリケーターを膣内に挿入して、膣の狭窄を防ぐ方法です。膣ダイレーターがあれば、自宅でも行っていただくことができます。具体的なやり方は、プライバシーを確保できる場所で、ダイレーターを挿入して10〜15分ほど待ちます。ダイレーターの大きさには種類があり、膣の症状に合わせて適切なものを選ぶことができます。

会陰マッサージ

会陰マッサージは、妊娠後期に行われる膣口のマッサージで、出産による会陰裂傷のリスクを下げる目的で行われます。膣壁の柔軟性を高める効果もあり、膣けいれんや筋緊張を緩和する目的で行われることもあります。

具体的なやり方は、潤滑ジェルを塗った指を膣の入り口に入れて、広げるようにほぐしていきます。膣ダイレーターのように道具は必要がありませんが、自分で上手くできない人は、パートナーにしてもらうのもよいでしょう。

まとめ

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処女膜切開術は、処女膜の形状や硬さにより、性交痛や経血の排出が困難な例に対して行われる手術です。
手術により処女膜に切れ目を入れたり、余分なヒダを切除することで、性交時のペニスの挿入がスムーズになります。また、膣の通り道が処女膜ですべて覆われている場合は、月経時の症状の改善を目指せます。当院でも処女膜切開による治療にも対応していますので、お悩みの方はご相談ください。

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

東京大学医学部の卒業後は外科専門研修を修了し、外科専門医を取得。性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門とする外科診療にあたる中で、下半身の美容的な悩みを抱える患者さんから相談が多く寄せられるようになる。その過程で、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関が存在せず、それぞれの分野に分かれて別個で診療されていることを知り美容医療の道へ。最善の治療を患者さんに提供するべく、各分野の美容系クリニックでの修練を重ねたのちに、自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および解剖の知識を生かし、下半身に関する総合的かつ専門的な美容医療を提供する「veary clinic」 を開院へと至る。