concept
コンセプト
美容医療を受けられる方々は、大きな不安を持ってクリニックの門をくぐることを我々は深く理解しています。「自分の悩みと真剣に向き合ってくれるだろうか?」「本当に解決できるのだろうか?」「不要な治療を受けることにならないだろうか?」そんな尽きない不安を少しでも取り除きたいと考えて生まれたのがこの6つのコンセプトです。
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01 美容医療を
癌診療の高みへ人類の「より美しくなりたい」「身体的コンプレックスを解消したい」と願ってきた歴史は、「病気を治したい」「健康でありたい」と願ってきた歴史と同じだけあるはずです。
しかし、例えば、病気の代名詞として扱われる「癌」に対する治療の進歩の歴史と比較すると、美容診療の歴史は新しく、また、どこか下に見られているところが否定できません。その大きな理由の一つには、「美容診療など行わなくても命には関わらない」という、医療を提供する側の傲慢があると考えます。これは、ともすると美容診療を提供している者たち自身にも見られ、そのため、営利主義に走ったりスキルアップの努力を怠ったりという悲惨なことが起こってしまいます。
美にまつわる身体的なコンプレックスは、生命を脅かすような病と同等、時としてそれ以上に人生において重大なものとなり得ることを我々は深く理解しています。それゆえ、癌診療と同様に、常に医療を受ける方々の立場で考え、高いレベルを保つのは当然、進歩し続けていかなければならないという強い責任感で美容診療に臨んでいきます。
美容診療と癌診療が同じ目線で語られる日が来ることを目指しています。
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02 下半身から
人生を変える下半身のコンプレックスは、隠そうと思えば隠しきれてしまうだけに、誰にも言えない非常に根の深いコンプレックスになりがちです。
しかし、脚や性器といった下半身に関する美容診療を体系的に行うには、相応の解剖学的知識や技術が不可欠なのに、一般的な美容クリニックで付属的に行われていることがほとんどであるというのが現状です。そこで、下半身のコンプレックスを一手にかつ正しく解消へと導けるクリニックを立ち上げたいと考えて、開院いたしました。
「足が太いから、本当は履きたくないけどいつもロングスカートを履いている」とか、「膣がゆるいと過去の恋人に言われたトラウマで恋愛に積極的になれない」とか、「包茎だから大浴場に入るのが恥ずかしい」といった悩みを抱えている男女は、実は世の中にはありふれています。
しかし、例えば鼻が大きいとか目が小さいといった悩みと違い、自分から言わなければ誰にもわからないままにすることも可能な悩みであるため、人と同じ悩みを共有することができず、「こんな悩みを持っているのは自分だけなのだ」と考えて、ますます深刻に捉えてしまうことが多いのです。
我々はこれまでの診療経験から、隠しておくことができるコンプレックスほど、それを解消することが、自らへの絶大な自信へと変わり、人生を一変させるほどの大きな出来事になることを知っています。
コンプレックスを解消し、人生を変えたいと願う方々の力になることが我々の使命であり、喜びです。 -
03 チームシップ
チームシップとは、リーダーシップやチームワークといった言葉から派生した造語で、「チーム内のメンバー一人一人がお互いを理解しながら成果のために成長すること」を意味します。
美容医療業界では、美容医療を受ける方を「患者」と呼ぶか「お客様」と呼ぶかということがしばしば話題になります。「患者」と呼ぶべきだという人たちは「お客様」とは患者さんのことをお金としか見ていない証拠だ、とか「お客様」と呼ぶべきだという人たちは、病気でもない方を「患者」と呼ぶなんて失礼だ、などと主張します。
この呼称にまつわる問題は、非常にさまつで本質とは大きくかけ離れた議論だとは考えますが、我々が美容医療を受ける方々の呼称をあえて決めるとするならば、「主役メンバー」となるでしょう。すなわち、医師、看護師はもちろん、事務員まで含めた我々医療者と、医療を受ける方は、医療を受ける方がより美しくなるための一つのチームであり、そのために相互理解をして成果を目指す仲間=メンバーであると、我々は考えています。
これはまさにチームシップそのものであり、だからこそそこに主従関係や上下関係は一切存在しません。その代わり、主役と脇役ははっきりと存在します。言うまでもなく、医療を受ける方々が主役であり、我々医療者はそんな主役のためにはどんな努力も労力も惜しまない覚悟を持った最高の脇役として診療に臨んでいきます。
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04 美的感覚は
主観的に
医療は客観的に例えば、「美脚」という言葉があります。これは、女性の脚線美に関して、男性目線を強く意識した響きを与える言葉と言えるでしょう。しかし、これは時代遅れの概念と言わざるを得ません。
現代は、美の追求やコンプレックスの解消は、他者からの評価を求めてではなく、もっと主観的に行う時代になってきています。つまり、自信を持って自らをより強く愛するために、自分の価値観や美的基準に従って行っていくということです。したがって、我々は、医療を受ける方自身の理想を引き出すお手伝いはしても、決して押し付けるようなことはいたしません。
一方で、医療行為は「誰がいつどこで行っても、同じ結果が得られる」というのが最終にして理想の形だと我々は考えています。なぜなら、その域に達した治療行為は、得られる結果が高い精度で予測できるため、医療を受ける方と医療者側の目指すイメージが合致しさえすれば、願った通りの結果を残せるからです。そのためには治療を行う基準や内容を徹底的に客観化しないといけないはずです。
従来の美容診療は、例えば注入系の薬剤一つとっても「だいたいこのへんにこのくらい打ってみようか」といった、医師の直感に大きく依存した治療になっていることが多いです。これでは、治療を行なった結果がまちまちになるのはしかたのないことかもしれません。
我々は、トップクラスの技術による医療を提供するにとどまらず、この、治療基準と治療内容の徹底的な客観化を常に行い、なおかつそれを医療を受ける方々と共有しながら納得のいく治療が受けていただけるように、日々研鑽を重ねています。
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05 コンプレックスを
強みへ現代の美容医療技術をもってすれば、身体的コンプレックスを造形美的な観点から解消することは比較的容易であると思います。しかし、それがまた新たなコンプレックスを生み出し、またそれを解消するという負のスパイラルに陥る危険性もはらんでいます。
なぜこのようなことが起こってしまうのかといえば、ひとえに医療を提供する側と受ける側の相互理解が全く足りていないということが原因と考えます。すなわち、医療を受けにやってきた方々の、コンプレックス解消のために真に必要な解決策を医療提供者が提供できていないということです。
逆に言えば、両者が対等な立場で徹底的な対話や意見交換を十分に行い、真に必要な解決策にたどり着くことができれば、そのコンプレックスは解消されるばかりか、これからの人生の強みにさえ変えられることを我々はこれまでの診療経験から知っています。
こうした徹底的な相互理解をベースにした真の医療によって、コンプレックスが強みへと変わっていくことを、我々は目指しています。
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06 必要かつ
十分な医療必要かつ十分な医療の提供を我々は常に目指しています。
例えば、ヒアルロン酸注入治療で、ある理想形を手に入れたいと考えた時、医療者側が、「4ccは絶対必要だな」というように考えたとします。一方で、こうも考えます。「かといって、4ccでは確実に足りるかはわからない。場合によってはもう少し必要だ。しかし、8ccあれば、絶対大丈夫だろう」
こうした場合、「必要」なのは4ccで、8ccあれば「十分」ということです。そして、結果として、まずは4ccを注入して、足りなかったため、後日1cc追加、また追加、というふうにして結局6ccで理想形を手に入れられたとすれば、この6ccが「必要かつ十分」な量であったということになります。
我々は、こうした「必要かつ十分な医療」を常に目指します。もちろん最後は総合的な判断で、医療を受ける方の意思を尊重しますが、効果過剰で無駄なもの、あるいはそもそも効果の少ないものを提供することは一切いたしません。場合によっては、治療をお断りすることもあるでしょう。
医療を受ける方々、および医療行為そのものに対して正直でいることが、我々医療提供者の使命だと考えています。