包茎とは?包茎の種類で見る病状や原因と治療まで解説
2022.09.01
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男性器形成
この記事を読んでいるあなたは
- 自分は包茎かもしれない
- 包茎の種類って何??
- 包茎の治療方法が知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事ではそんなあなたに「包茎とは?包茎の種類で見る病状や原因と治療まで解説」をお伝えしていきます。
包茎とは?
包茎とは、「男性器の亀頭部が包皮で覆われ、露出していない状態」です。勃起時に亀頭が露出しても、通常時に包皮で覆われている場合も包茎に該当します。
包皮が剥ける時期
生まれたばかりの男の子は、みんな包茎です。小児期においては亀頭が成熟していないため、包皮の出口があまり伸びない状態できつく、亀頭と包皮は密着してはがれません。ですが、一般的に癒着した包皮はその後、おおよそ3歳くらいまでに剥けるようになります。さらに、12歳〜15歳くらいになると、二次性徴によって生殖器が成長し、包皮を差し障りなく下げられるようになります。
この変化には、
- 包皮と亀頭の間に垢や分泌物が溜まり隙間ができる
- 陰茎が成長した
- 勃起により引っ張られる
などのようなことが関係していると言われています。
包茎を放置することで起こる問題
子供のころの包茎であっても、ほとんど問題になりません。ですが、成長後に包茎を放置したままだと、
- 排尿が失敗しやすい
- 汗や尿、恥垢などが包皮内に溜まりやすい
- 見た目的に自信が持ちづらい
- 衛生的なケアがやりにくい
- 病気や悪臭が生じやすい
- 亀頭に炎症が出やすい
- 膀胱炎を始めとする尿路感染症になりやすい
- 亀頭の血行不良なりやすい
- 発育が阻害されるため、見た目へ影響が出やすい
- 排尿や性交渉に痛みを伴う場合もある
というようなデメリットが起こりやすくなります。このような問題を抱えていて辛い時は、ぜひご相談ください。
包茎の種類と病状について
包茎の状態により以下のような3種に分類されます。治療を検討されている方は、どの種類か大まかに知っておいてもよいかもしれません。良ければ、カウンセリングで相談される時の参考にしてください。
仮性包茎
仮性包茎は、手で簡単に包皮を剥くことができる状態を指します。通常時には包皮によって亀頭が覆われていますが、手で簡単に包皮を剥いて亀頭の露出も可能です。勃起時にも自然に包皮が剥けるため、比較的痛みの伴わないケースがほとんどとなります。
また、同じ仮性包茎でも病状の程度には差があります。上記のように簡単に剥ける軽度の仮性包茎から、勃起時も包皮がかなり余って露出の難しい重度の仮性包茎まで病状はさまざまです。このため、仮性包茎を積極的に治療しない方も少なくはありません。
<仮性包茎についての詳しいコラム>
仮性包茎は治す必要がない?日本人の割合やその理由と治療方法について
真性包茎
真正包茎とは、常に亀頭が包皮によって覆われている状態です。亀頭と包皮の間には生理的癒着が見られ、真性包茎は勃起時でも亀頭が露出しません。勃起時は乖離せず癒着したまま大きくなるため、嵌頓包茎と同様に勃起時には痛みを伴います。
また、男性器の衛生状態を保つことは容易ではありません。排尿や射精の困難さから包皮内には恥垢や雑菌が溜まりやすく、汚れと悪臭の原因にもなります。衛生的に良くない状態が続くため、病気になるリスクも高く治療による改善が求められます。
嵌頓包茎
嵌頓包茎は、剥けた包皮が亀頭にかぶさらずに戻らなくなった状態です。勃起時には包皮が亀頭を締め付けながら露出するため、嵌頓包茎の方は勃起時に痛みを伴います。
この病状は最悪の場合、亀頭が壊死するリスクもあり、早急な治療が求められる種類です。亀頭を締め付けた状態が放置されると、血流を妨げられて亀頭に血液が巡らなくなるために起こります。また、嵌頓包茎の自力改善は困難を極めます。
包茎の種類別で見る原因
包茎の原因は、包茎の種類によって異なります。以下でそれぞれの原因を詳しく解説します。
仮性包茎の原因
仮性包茎には、次のような原因があります。
- 生まれながらに包皮が長く余っている
- 陰茎の成長が不十分で包皮が後退しなかった
- 加齢の影響で包皮にたるみが出た
- 筋肉の衰えや体重増加で下腹部がたるんで陰茎が埋もれた
- 間違ったマスターベーションで包皮が伸びた
また、男性器の炎症を起こす頻度が高い方は、現在の状態が仮性包茎でなくとも後天的に仮性包茎となる可能性が高くなります。炎症によって、包皮が厚くなったり、伸びやすくなることが原因です。痛みがある時に無理やり動かしたり、必要以上に包皮を引っ張ったりしないよう、お気をつけください。
真性包茎の原因
真性包茎には、以下のような原因があります。
- 包皮が癒着したまま成人してしまった
- 糖尿病などで包皮の出口(包皮輪)が硬くなった
先天的に亀頭に包皮が癒着したまま、陰茎が成長してしまうため、先細りペニスとなる傾向にあります。包皮に覆われて亀頭の露出が難しく、陰茎の成長が阻害されることが原因です。
嵌頓包茎の原因
嵌頓包茎には、以下のような原因があります。
- 包皮の出口(包皮輪)が狭い
- 無理に包皮を剥いてしまう
血流障害を起こしてしまう可能性があるため、包茎状態から剝く時は戻すことも忘れないでください。包皮の柔軟性が無いことから包皮輪が伸び切らず、亀頭に引っかかってしまい大変危険な状態です。もしも、カリにひっかかり包皮が元に戻らない場合は、速やかに医療機関で処置してもらいましょう。
包皮の役割
包皮が多いことで自信が持てず、恥ずかしい思いをされる方もいらっしゃるかもしれません。こうした悪いイメージのついていますが、包皮にある役割をみなさんはご存知でしょうか。自分の体について、まだ知らないことがある方もいるでしょう。ここでは、そんな包皮について解説いたします。
亀頭を守る役割
包皮には、亀頭を保護する役割があるとされています。亀頭は非常に繊細で傷つきやすい部位です。そのため、亀頭に傷がつくと感染のリスクも高まります。ですが、包皮はそうした菌の侵入から亀頭を守り、感染リスクを下げていると考えられています。
性感帯としての役割
包皮は微細な感覚を感じやすい器官が多く、性感帯としても役割があるとされています。一般的には、亀頭だけが性的な感覚を司るものとお考えの方も多いでしょう。ですが、意外にも亀頭の感覚は比較的鈍く、痛みや圧迫感といった大きな刺激に反応を示しやすい器官です。そのため、適切な快感を得るためには、亀頭と包皮の双方が重要で、それぞれが性的な感覚に関して重要な役割を果たしているとされています。
ヴェアリークリニックで行える包茎治療
最も一般的で、広く行われている包茎治療法の包茎切除をヴェアリークリニックでも取り扱っています。この治療では余分な包皮を切除して、目立たない場所で縫い合わせます。縫い合わせる方法は、以下の通りです。
ルートカット法
陰茎の先で切除せず、陰茎の根元の余っている部分を切除して、そのまま縫合する施術です。性感帯としての役割を持つ部分を残すため、仮性包茎の方はこちらをおすすめしています。
亀頭直下縫合法
皮をむいて亀頭を露出、余った先端の皮をカリの下で輪状にカットし、隠れるように縫合する包茎治療です。こちらは仮性包茎以外の包茎に向いた施術となっています。
<包茎切除については、こちらのページへ>
包茎の種類別でみるデメリット
包茎は、そのまま放置していても問題がないように思われるかもしれません。ですが、包茎の種類によってさまざまなデメリットがあります。ここでは各種類の包茎における主なデメリットを解説します。
仮性包茎のデメリット
他の2種と比較すると、デメリットらしいデメリットは少ないです。
きちんと亀頭と包皮の間を綺麗にできれば、衛生面は問題ありませんが、
- 毛が巻き込まれて痛みを感じる
- 排尿がしずらい
- 尿が包皮に溜まる
- コンドームが外れやすい
というようなデメリットを感じる方も多いかと思います。また、包皮が長い方は洗いにくいことから、臭いが気になるという方もいらっしゃいます。
真性包茎のデメリット
構造上、亀頭と包皮の間がほとんど洗えないため、細菌や真菌、ウイルスが繁殖しやすい状態です。
そのため、以下のような疾患を引き起こす可能性があります。
- 亀頭包皮炎
- 尿路感染症
- 性感染症
これらの疾患にかかると、
- 痛み
- かゆみ
- 赤み
- 皮がめくれる
などのトラブルが起こります。これらの病状を繰り返すことで起こりうるデメリットは、包茎が悪化、膀胱炎や腎盂腎炎にかかるなどです。特に腎盂腎炎は最悪の場合、命にかかわる危険もあります。
また、その病状から清潔な状態を保つのが難しく、男性器の臭いも強めになる傾向にあります。加えて、亀頭が露出しないために性交渉が円滑に行えず、コンプレックスを抱えて自信をなくしてしまう方もいます。
嵌頓包茎のデメリット
嵌頓包茎の場合はデメリットを超えて、医学的に極めて危険な状態であるため、非常に注意が必要です。この状態では亀頭が露出しても、包皮口がパンパンに腫れ上がった見た目になります。そのまま放置してしまうと、血液の循環が悪化して、生殖機能や排尿に問題を抱えてしまう可能性が高くなります。さらに、包皮を元の位置に戻すことができなければ、陰茎組織は壊死する恐れがあるので、早急な治療が必要です。
まとめ
包茎治療によって、見た目や衛生環境の改善がされることで、
- 自分に自信が持てる
- 日常生活での不便さが軽減される
- 早漏がよくなる
といったメリットが挙げられます。包茎でお悩みの方、お困りの方は、お話をお聞きいたしますので、ぜひカウンセリングしにいらしてください。お待ちしております。