包茎治療の種類と手術を担当する医師選びについて
2022.03.03
-
男性器形成
この記事を読んでいるあなたは
- 包茎手術をしたいが、どれを選べばよいのか分からない
- 包茎手術は保険適用になるのか知りたい
- 包茎手術は医者なら誰でもできる
上記のように考えているかもしれません。
この記事ではそんなあなたに「包茎治療の種類と手術を担当する医師の重要性」をお伝えしていきます。
日本人は包茎が多い?
包茎という言葉は男性なら誰もが知っていると思いますが、日本人成人男性の何割くらいが包茎であるかをみなさんはご存知でしょうか?
諸説はありますが、一説には日本人成人男性の「80%」が包茎であると言われています。
日本人のほとんどが包茎であるにもかかわらず、コンプレックスに感じる方も多い「包茎」。
今回は、そんな包茎の中で最も多い、「仮性包茎にはどのような治療法があるのか」を説明します。
包茎に最適な手術の種類
最も多いと言いましたが、種類を大きく分けると包茎には「仮性包茎」、「真性包茎」、「嵌頓(かんとん)包茎」の3つがあります。
このうち真性包茎と嵌頓包茎は、治療が必要であり、保険適用内で手術を受けることが可能です。
一方で仮性包茎は、必須の治療ではないため、保険適用外となります。
ですが、見た目や衛生面の問題などから治療を希望される方は多く、治療について知りたいと思う方も多いと思いますので、仮性包茎の代表的な治療法を以下にまとめてみます。
包皮切除
みなさんが真っ先に思い浮かぶのが、皮を切る施術の「包皮切除」だと思います。
これは最も確実で、かつ古くから行われている方法です。
シンプルに余った包皮を切除して縫うという施術で、ほぼ全ての仮性包茎の人にとって適応となります。
メリット
確実に包茎が治る。ほぼ全ての人に適応となる。
デメリット
メスを使う治療なので感染リスクやダウンタイムをとる必要性がある。
包皮を切り過ぎてしまった場合、不可逆的な後遺症が残る可能性がある。
向いている方
確実に治したい。
ダウンタイムを厭わない。
ヒアルロン酸によるカリの高さを出す方法
一方で切らない包茎治療というものも存在します。
一つは、ヒアルロン酸を亀頭、いわゆるカリ部分に注入して、皮の引っ掛かりを作ってあげる方法です。
カリの高さは5-8mmくらいと言われており、この高さより明らかに低く、皮がそれほど余っているわけではないという方には良い適応になると思われます。
メリット
最も手軽。見た目もパワーアップできる。
デメリット
皮がたくさん余っている場合、包茎が解消しない可能性もある
向いている方
皮がそれほど余っているわけではない。
手術は怖く、手軽に行いたい。
男性器の見た目も良くしたい。
長茎術
もう一つが、「長茎術」というものです。
こちらは、腹部に埋もれた陰茎を引き出して、その状態をキープできるように陰茎を支える靭帯を糸で固定するという方法になります。
陰茎を長くすることで、包皮の余りを解消するという手法ですので、寝ると陰茎が腹部に引っ込んでしまうような方に良い適応になります。
逆に言えば、あまり腹部に埋もれていない人にとっては、治療効果はさほど高くないとも言えます。
メリット
ヒアルロン酸の次に簡便。見た目も長くできる。
デメリット
靭帯を糸で固定するので、腹部に違和感が生じる可能性がある。
皮がたくさん余っている場合、包茎が解消しない可能性がある。腹部に埋もれている部分が元々少ない方には適応にならない。
向いている方
皮がそこまで余っているわけではない。
仰向けに寝た時に、陰茎が埋もれてしまう。
男性器を見た目にも長くしたい。
包茎手術方法の選択と判断
人それぞれの選択
ここまで包茎の治療法を紹介してきましたが、どれを選べば良いのか?とさらに悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その答えは、本当に「人それぞれ」としか言いようがありません。
同じ人間が2人としてい無いように、性器も同じ形が2つとして無いためです。
自分に合った選択
とはいえ、ご自身では医学的に判断することは難しいかと思いますので、医療機関で相談し、客観的な判断を仰ぐことをおすすめします。
この際、医療機関を受診する前に自分の包茎治療のゴールと取れるリスクをしっかり考えていき、それをカウンセリングでしっかり医者に伝えることが重要となります。
また、気を付けたいのは、単に包茎を解消するだけなら、ちょっとメスを握ったことのあるくらいの研修医でも問題なく可能であるという点です。
必要のない手術や未熟な技術によって改善どころか、不感症や射精時に痛みが出る事態もあり得ます。
このような事態を防ぐためには、包茎を治すだけでなく、その一歩先の提案までできる十分な包茎治療を考える医師が必要だと私は考えています。
適切な包茎治療ために
十分な包茎治療のためにも、しっかりとカウンセリングで悩みを伝え、ご自身に合った医師や治療法を選択していきましょう。