Gショット手術って何?治療効果から副作用やリスクまで紹介します。

2022.01.07

  • 女性器形成

この記事を読んでいるあなたは

  • Gショットってどんな治療か気になる
  • Gショットは不感症治療になるのか知りたい
  • Gショットで感度アップしてパートナーとセックスを楽しみたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事ではそんなあなたに「Gショット手術って何?治療効果から副作用やリスクまで紹介します。」をお伝えしていきます。

Gショット手術とは

コラム5-2
下記では、Gショット手術について紹介します。

Gショットについて

Gスポットは、膣開口部から3~5センチ中に入った膣前壁にあるとされています膣内部の上部に存在する性感帯とされており、クリトリスと並ぶほど有名な性感帯です。Gショットとは、Gスポットにヒアルロン酸を注入し、隆起させることで、Gスポットとペニスの密着度を増し、感度を高めるという治療です。簡単そうに聞こえますが、ここで注意点が2点あります。

Gショット手術

Gショット手術は、Gスポットへ「ヒアルロン酸」を注入し、感度を高めます。痛みを極力抑えるために麻酔を使用し、施術時間は20分から30分と短時間で終了します。そのため、体への負担も少なく、手術だからと通院や入院したりする必要もありません。

Gショット手術費用相場

Gショットは自由診療のため、費用はやや高めの傾向にあります。金額は、13万~20万と幅があり、使用するヒアルロン酸の種類や量によって異なります。

Gショット注意点

1つ目は、正しいGスポットの位置の把握。先ほど述べた、陰核の体内部分と膣前壁との解剖学的位置関係が把握できていないと、膣内に隆起が作られるだけになります。そうすると、せっかくGショットを行なっても、不感症の解決にはならない可能性があるのです。よく、膣入口から2cmくらいのところにGスポットは存在すると言われていますが、確かに多くの場合、それは正しいと言えます。しかしながら、解剖構造は、人それぞれ。ですので、正しくGスポットの位置を把握する必要があります。

2つ目は、ヒアルロン酸を入れる深さ膣内から陰核への刺激を強めるためには、膣の粘膜下層というところにヒアルロン酸を入れていきます。このやや深い層にまで入れないと、Gスポットを刺激しても、体内の陰核へうまく力が伝わらないため、ヒアルロン酸を入れる深さが重要になってきます。例えて言うと、ビー玉の上に直接座った場合には痛いと感じますが、座布団を一枚敷くだけで、ビー玉があるのかさえわからなくなることと一緒です。

Gショットの効果

これらの注意点は施術する上で、大変重要です。しかし、逆に言えば、これらの注意点に気を付けて治療することで、不感症は劇的な改善を望めます。また、ヒアルロン酸注入の副次効果として、良質なヒアルロン酸を使用した際に、膣粘膜の湿潤環境が改善されるということも報告されています。結果として、乾燥や潤滑不足で痛みを感じていた方にも、痛みの改善も見込める治療と言えます。施術自体は、10分もしないうちに終わり、クリーム麻酔を使用すると、ほぼ無痛です。また、性交渉は2日後から可能です。

コラムバナー_Gショット

Gショット手術効果

Gショットは、注入する素材にヒアルロン酸を使用しているので、効果の持続期間は「約半年から1年」とされています。ヒアルロン酸は時間をかけて体内に吸収され、消失する素材なので体内に異物として残ることはありません。また、手術後に思っていたのと違う、修正したいとなった際はヒアルロン酸を溶かすことも可能ですので、すぐに修正が可能です。

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸は皮膚や軟骨など体内の至る所に存在する物質で、多糖類の一種です。1グラム辺り6リットルもの水分を保有でき、ゼリーのような粘性を持つという特徴があります。もともと体内に存在するため、ヒアルロン酸は成分自体でのアレルギーを起こしにくい物質とされています。その安全性の高さから食品や化粧品、医療の分野などでも幅広く活躍している物質です。

膣が厚くなることで感度アップ

Gショットによって、Gスポットが隆起すると今まで以上に接触するポイント増えます。自分の感度が増えるだけでなく、ペニスとGスポットの摩擦を強められるためパートナー満足度も増える効果が期待できます。

また、膣は、

  • 運動不足
  • 姿勢の悪さ
  • 出産
  • 便秘
  • 加齢

によって、ゆるんでいきます。こうした原因でゆるんでしまった膣を狭めて、感度をアップさせる効果があります。

女性器形成で不感症治療

人によっては、Gスポットが分からない、そもそも感じるって何と悩まれている方もいます。上記のようにオーガズムが感じにくい原因は、「精神的な要因」や「女性器の発達不全・形態異常」の可能性が考えられます。精神的な要因の場合はカウンセリングなどが必要になりますが、女性器の発達不全・形態異常の場合はGショットによる治療で不感症改善の効果が期待できます。
不感症は放置すると、パートナーとの性交渉に不安を感じたり、パートナーに不満を持たれたりすると、性交渉に積極的になれず、女として自信を失ってしまう可能性もあります。不感症は意外に多くの方が悩んでいる症状です。自分も不感症かもと悩んでいる時は、病院やクリニックへ相談へ行きましょう。

軽度の尿もれ改善

膣が厚くなることで、尿もれの改善が期待できます。尿道が圧迫されるようになると、尿道から尿が通りにくくなることで、尿もれが発生しにくくなります。ですが、こちらの作用は、すべての方に当てはまるものではありません。あくまでも副次的効果ではありますが、くしゃみや立ち上がりの際の尿もれはしにくくなります

Gショット手術の副作用やリスク

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Gショットは医療行為です。

そのため、副作用やリスクが存在します。

下記では、Gショットの副作用やリスク、ダウンタイムを注意点として紹介します。

副作用・リスク

下記のような副作用・リスクが起こり得ります。

副作用

  • だるさ
  • 発熱
  • 腫れ
  • 痛み
  • 感染症

リスク

  • 稀にヒアルロン酸アレルギーを発症する
  • 稀に水ぶくれなどができる
  • 違和感が数週間続く場合がある

ですが、安全性の高いヒアルロン酸を使用しているため副作用もリスクも、ほとんど起こりにくいとされています

ダウンタイム

Gショットは、ダウンタイムが非常に短い手術です。

よって日常生活へ復帰可能ですが、下記の点には気をつけてください。

  • 手術当日はシャワーができるが、お風呂は5日以降から
  • 手術当日はアルコールを控える
  • 運動や重たいものは手術日からよく日まで控える
  • 性交渉は1週間後から

手術後はなるべく安静にすることが、ヒアルロン酸の安定、身体の回復への近道です。

手術が受けられない方

中には、Gショットを受けられない方もいます。

  • ヒアルロン酸アレルギーの方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 抗凝固療法中の方

また、完全には手術が受けられない方ではありませんが、生理中の方は止血確認が難しくなるため、手術当日に生理がきている場合は手術が別日になるケースもあります。

Gショットのよくある質問

コラム1-1

デリケートな部分の手術なので、不安も多いかと思います。ここでは、Gショット手術のよくある質問をまとめました。

Gショットは痛いですか

無痛ではないため、痛みがあります。ですが、手術の前に麻酔しますので、痛みは軽減されます。

術後に生理が来ても大丈夫か

特に問題はありませんので、そのまま過ごしていただいても大丈夫です。

出産に影響は出ますか

ヒアルロン酸は体内に吸収されるため、出産に影響は出にくいとされています。ですが、妊娠が分かってからのGショット手術は控えてください。

また、ヒアルロン酸が胎児へ影響を与えることはありません

保険は使えますか

Gショット手術は、病気ではないため、保険適応はされません。自由診療は一見すると、費用面でデメリットに感じられますが、仮にGショットが保険適応での処置になったとすると、患者さんは自由に形を決められなくなります。自由診療だからこそ、理想的な形を求められ、満足のいく結果を得られるのです。

Gショット手術の効果まとめ

以上、「Gショット手術って何?治療効果から副作用やリスクまで紹介します。」をお伝えしてきました。

日常生活に影響しにくい治療のため、手術は怖い、痛みが苦手、ダウンタイムをとりたくないという方も安心して受けられると思います。

「今までオーガズムを感じたことがない」
「感度を今まで以上に高めたい」
「濡れにくい」
「短時間の治療で日常生活のまま治療したい」

こんな方々におすすめの施術ですので、お悩みの方はぜひ一度ご相談にいらしてください。

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

2014年東京大学医学部卒業。外科専門研修を修了、外科専門医を取得を経て、2019年に東京大学医学部附属病院にて勤務。性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門とする外科診療に従事してきた。その過程で下半身の美容的な悩みを抱える患者さんから相談が多く寄せられるようになるが、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関が存在しないことを知る。自身で立ち上げるために各分野の美容系クリニックにて修練を重ねたのち、2022年に「veary clinic」 を開院。自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および解剖の知識を生かしつつ、最善の治療を患者さんに提供している。日本外科学会認定外科専門医。日本外科学会、日本性機能学会、日本フットケア・足病医学会、日本大腸肛門病学会に所属している。