乳首の黒ずみの原因とは?ピンク色にする治療や対策を紹介

2024.01.29

  • フェムテック

この記事を読んでいるあなたは

  • 乳首の色が黒いのはなぜ?
  • 乳首が黒ずむ原因が知りたい
  • 乳首をピンクにする治療やケアが知りたい

上記のように考えているかもしれません。

乳首の色がピンクではなく黒くなるのはなぜ?

コラムA10-1

温泉やサウナで他の方と比べて、「自分だけ乳首の色が黒っぽいのではないか」とお悩みの方もいらっしゃると思います。
誰にも相談しにくいお悩みだからこそ、

  • 乳首の色がおかしくないか
  • キレイなピンクに見えなくて辛い
  • 黒ずみがなければいいのに

と1人で悩んでいませんか?ここでは、乳首が黒くなる要素であるメラニンを中心にお話したいと思います。

乳首の色を決定するメラニンとは?

メラニンは、髪の毛や皮膚、瞳の色を決定する要素の1つです。メラノサイトと呼ばれる細胞がメラニンを生成し、頭部や身体を紫外線のさまざまなダメージから守る役割を果たしています。日焼けやシミの発生が原因でメラニンは悪いイメージを持たれがちですが、メラニンが少ないと炎症や皮膚がんの発症リスクが高くなります。
また、人間のメラニンは以下の3つの種類です。

  • ユーメラニン
    茶色〜黒色系の色素。髪や肌、瞳の色を暗い色にする。
  • フェオメラニン
    黄色~赤色系の色素。唇や乳首などをピンクにする。
  • ニューロメラニン
    黒色の色素。脳の神経細胞を着色するため、見た目には影響を与えない。

すべての人間はメラノサイトの数こそ同じですが、そこから生成されるメラニンの量や比率は個人で異なります。髪や肌、瞳の色などの見た目に変化が出るのはこのためです。

乳首の色が黒ずむかピンクかは遺伝次第

元からある肌の色と同様に乳首の色がピンクになるか、黒ずみやすいかは遺伝次第となっています。ユーメラニンとフェオメラニンの割合は遺伝によって決まるため、もともとユーメラニンの多い方は乳首が黒ずみやすいですし、フェオメラニンの多い方は乳首が明るい色やピンクになりやすいです。
特に日本人はユーメラニンの割合が多い傾向にあり、乳首やワキ、デリケートゾーンといった部位にも反映されています。乳首はメラニン色素が多い部位でもあるため、髪の毛が黒色もしくは黒色に近い方は乳首も黒ずみやすくなります。そのため、乳首の黒さを過剰に不安視せずとも大丈夫です。

乳首の皮膚は黒ずみが目立ちやすい

乳首の皮膚は他の皮膚に比べても薄く、非常にデリケートな部位です。加えて、皮膚が薄いということは刺激を受けやすく、メラニンは刺激を受けると生成されるため、黒ずみやすい部位でもあります。そのため、乳首の黒ずみが他の部位よりも目立って見えるようになります。
YouTubeチャンネルでも解説しているので、よければご覧ください。


「乳首の色が黒いのはなぜ?」原因の究明でアソコが黒ずみになる真相も明らかに。

乳首の黒ずみ=男性経験が多い「ではない」

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勘違いされている方もいらっしゃいますが、乳首の色と男性経験の多さは関係ありません。遺伝的要素が大きく影響することに加え、このあと解説するさまざまな原因も影響しています。男性経験の多い少ないを乳首の色で判定するといった医学的な根拠はないため、安心してください。

乳首がピンク色から黒ずむ後天的な原因

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乳首の色が年齢とともにピンクから黒ずんでいくことに疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。実は、遺伝的な要因だけでなく、後天的な要因も乳首の黒ずみの原因となることもあります。ここでは、さまざまな要因について説明いたします。

女性ホルモンの影響

女性ホルモンが活発になる思春期以降、乳首は黒ずみ始めるのが一般的です。同様に、デリケートゾーンやワキも同じように黒ずみが目立つようになっていくのを体感される方もいらっしゃるでしょう。これは自然な生理現象であり、多くの方が経験するものです。
女性ホルモンの分泌量が大きく変化するタイミングとして、

  • 妊娠や出産
  • 更年期
  • ホルモンバランスの乱れ

などがあげられます。加えて、一時的に女性ホルモンの分泌量が増加することで、黒ずみが目立つようになることもあります。もちろんこれらの現象には個人差があるもので、全ての方に同じ程度が当てはまる訳ではありません。こうした増加による乳首の黒ずみは、授乳の終了やホルモンバランスの改善によって、女性ホルモンの分泌量がバランスよくなることで徐々に元に戻ることがほとんどです。
また、閉経後は乳首の黒ずみが自然と落ち着いて、乳首がピンクになることもあります。これは女性ホルモンの分泌が減少するために起こるとされていますが、具体的な数値として把握されているわけではありません。

下着などの圧迫や摩擦による刺激

適切なサイズでない下着の着用や過度な運動は、乳首の黒ずみの原因となることがあります。これらは胸への圧迫や摩擦を引き起こし、メラノサイトを活性化させることが原因です。刺激から体を守ろうとする働きによって、活性化したメラノサイトは黒ずみの原因であるメラニンの生成を促進します。そのため、乳首に黒ずみが生じやすくなり、表皮が厚くなるといったことも起こります。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーの乱れも、乳首が黒ずみやすくなる原因の1つです。通常、刺激や炎症などが原因で生成されたメラニンは、古くなった皮膚細胞とともに28日周期で体外へ排出されます。これが肌の新陳代謝、俗に言う「ターンオーバー」の過程です。しかし、ターンオーバーのサイクルに乱れが生じたり、肌に長期間刺激が加わり続けると、メラニンの適切な排出が滞ることがあります。その結果、メラニン肌の奥深くに留まり、次第に「色素沈着」と呼ばれる現象が生じるようになります。
さらに、年齢とともに肌のターンオーバーが乱れやすくなるとされ、これも黒ずみが目立ちやすくなる要因です。加齢によってターンオーバーが遅くなることで、肌の表面に古い角質やメラニンが残りやすくなり、それがくすみや黒ずみとして現れることがあります。

炎症

乳首が黒ずむ原因として、皮脂の過剰分泌による炎症も考えられます。乳首には多くの皮脂腺が存在し、皮脂を分泌する役割を担っています。皮脂は、肌を保湿・保護し、肌の健康にとっても重要なものです。ですが、何かのきっかけで皮脂の分泌バランスが崩れることもあります。
バランスが崩れてしまうと、外部からの刺激に敏感な状態になり、下記のような病状が生じるようになります。

  • 肌の乾燥
  • かぶれ
  • かゆみ
  • 赤み

また、乳首はもともと皮膚が他の部位よりも薄く、皮膚のバリア機能も比較的弱い部位です。こうした炎症によって色素沈着が起こりやすいため、だんだんと乳首の色がピンクからくすんでいくこともあります。

本格的に乳首をピンクにする治療

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普段のケアだけでは改善の難しい「乳首の黒ずみ」でお悩みの方に、乳首をピンク色に近づける治療を紹介します。

ピンクインティメイト

VIOラインを始めとする色素沈着が出やすい部分の黒ずみを改善へと導き、ピンクにする医療用のピーリング剤です。もちろん乳首や乳輪も適応部位となりますが、

  • 鼠蹊部
  • ワキ
  • ひじ
  • ひざ
  • くるぶし

などにも使用できます。

ピンクインティメイトは、上記のような皮膚が薄く敏感な部位にも使用できるように成分を配合しています。そのため、その他のピーリング剤と比較しても肌に優しくアプローチして、ダウンタイムが少ないことが特徴です。

主に以下のような成分が配合されています。

  • クロロ酢酸:肌を引き締める
  • コウジ酸:メラニンの生成を抑える
  • バイオ刺激因子:皮膚の再生を活性化する
  • ビサボロール:皮膚を柔らかくする

これらの成分が、肌のトーンを明るくし、新たな黒ずみを予防します。このピンクインティメイトは、ヴェアリークリニックでも取り扱っています。気になる方はぜひ無料カウンセリングにて、ご相談ください。

レーザー治療

乳首や乳輪にレーザーを照射して改善する治療です。この治療方法は、シミやそばかすの治療にも使用されていますが、乳首や乳輪が適応部位になるレーザーもあります。レーザーを照射することで、メラニン色素が徐々に分解・排出され、乳首や乳輪の黒ずみが改善していく仕組みです。この治療は、日光や加齢によって生じる色素沈着を軽減し、肌を均一で明るいトーンに整えることが期待できます。

様々なクリニックがこの治療を提供しており、各クリニックで異なるメーカーの機器を使用していることがあります。それに伴い、改善までの施術回数や費用などもクリニックによって異なります。
※レーザー治療は、ヴェアリークリニックでの取り扱いはありません。

乳首をピンク色に保つ黒ずみ対策

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自身の理想とするピンク色を保つには、治療後も乳首の黒ずみケアで対策することも大切です。日常生活でできる黒ずみケアもご紹介しますので、参考にしてみてください。

常に乳首に触れる下着を見直す

乳首に触れることが多い下着は、シルクやコットンなどの肌に優しく、慢性的な刺激を軽減するものを選ぶように心がけましょう。硬い繊維でできた下着を着用すると摩擦による刺激が大きくなり、肌に負担をかけてしまいます。
そして、黒ずみを防ぐ対策には、下着のサイズ選びも重要です。特にジョギングなど激しい運動をされる方は、スポーツブラを使用することもおすすめしています。自身にあった適切なサイズを選ぶことで、黒ずみのリスクは軽減されます。不適切なサイズは黒ずみ以外にも乳房が垂れてしまう原因となるため、サイズの合った下着を選ぶようにしましょう。

乳首を強く洗わない

乳首を含め、皮膚を洗う際は優しく、強い刺激を与えないようにしてください。強い摩擦は色素沈着の原因となります。体を洗う時のスポンジやタオルといった素材も、できれば肌に優しいものを選ぶことが重要です。

バストのスキンケアを行う

入浴後、お顔と同じようにバストもスキンケアを行いましょう。下着による乾燥や擦れによって、乳首は意外にもダメージを受けています。黒ずみの原因である色素沈着が起こりやすい部位である乳首も、保湿を丁寧にすることで、黒ずみ対策となります。
この際、使用するケア用品にアルコール成分が含まれていないか確認してください。アルコール成分が含まれているものを使用すると、お肌の乾燥しやすい方は乾燥を悪化させる可能性があります。具体的には、エチルアルコール(エタノール)が有名かもしれませんね。こうした成分が含まれているスキンケア商品をつけて、ヒリヒリ・ピリピリしたり、痛みや不快感を感じた場合、まずは使用を停止し、必要なら医療機関で相談することをおすすめしています。肌トラブルになりやすい方やパッチテストで異常が出た方はノンアルコール製品など肌に優しい製品を把握して選ぶとよいでしょう。

また、スキンケアをしたあと、すぐに下着をつけるのは控えるようにしてください。下着が湿って蒸れてしまうためです。蒸れて擦れると黒ずみ対策になるどころか、黒ずみが悪化する可能性もあります。ひと手間かかりますが、化粧水やクリームが乾いてから下着を着用しましょう。

市販のクリームで乳首の黒ずみを改善してピンク色にできる?

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残念ながら、市販のクリームだけで乳首の色をピンクに戻すことは難しいでしょう。さまざまな製品が販売されていますが、市販で購入できる「医薬部外品」と呼ばれる製品の効果は「人体に対する作用がおだやかなもの」とされています。この医薬部外品は治療と言えるほどの効果は有さず、改善効果も医薬品と比べて弱いものです。どちらかと言えば予防を目的としたものが多く、乳首の黒ずみ改善にはあまり向いていません。

まとめ

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乳首の黒ずみには個人差があり、先天的なものから後天的な原因までさまざまです。気になる方は、日常生活でできるケアで軽減することから始めてみましょう。そうしたケアで改善が難しい、これだけ黒いのは自分だけかも知れないと感じる方はぜひ、ヴェアリークリニックで相談へいらしてください。無料のカウンセリングも行っています。

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

2014年東京大学医学部卒業。外科専門研修を修了、外科専門医を取得を経て、2019年に東京大学医学部附属病院にて勤務。性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門とする外科診療に従事してきた。その過程で下半身の美容的な悩みを抱える患者さんから相談が多く寄せられるようになるが、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関が存在しないことを知る。自身で立ち上げるために各分野の美容系クリニックにて修練を重ねたのち、2022年に「veary clinic」 を開院。自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および解剖の知識を生かしつつ、最善の治療を患者さんに提供している。日本外科学会認定外科専門医。日本外科学会、日本性機能学会、日本フットケア・足病医学会、日本大腸肛門病学会に所属している。