膣内射精障害とは?原因・治療・改善方法をそれぞれ解説
2023.07.05
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男性器形成
この記事を読んでいるあなたは
- セックスでの射精がうまくいかない
- パートナーを安心させたい
- 射精できるように治療したい
上記のように考えているかもしれません。
この記事ではそんなあなたに、「膣内射精障害とは?原因・治療・改善方法をそれぞれ解説」について解説します。
膣内射精障害とは
膣内射精障害とは、女性の膣内で射精ができなくなる症状です。マスターベーション(自慰行為、オナニー)による射精には問題がないものの、性行為での射精が難しかったり、途中で中折れしてしまうこともあります。近年、膣内射精障害で悩む方は増加しており、ED(勃起不全)を伴うこともあって深刻な問題となっています。
膣内射精障害の原因となる不適切なマスターベーション方法
膣内射精障害は、マスターベーションの頻度が多い人ほど発症しやすいとされています。ここでは膣内射精障害の原因となる「不適切なマスターべション方法」について詳しく解説します。下記のような習慣をお持ちの方は注意が必要です。
※一部俗語的な表現が含まれていますが、インターネットなどでよく見られるワードなので、そのまま使用します。
床オナ
床オナは、床や布団に陰茎を押し付けて行うマスターベーションの一種です。この方法は、手を使わずに圧迫感で射精に至るもので、通常の性交時とは異なる強い快感を得られます。ですが、刺激が強すぎるため、性交渉の際に女性器へ挿入しても刺激や快感が感じにくくなることがあります。
また、完全に勃起した状態での射精が困難になっていくのは、「半勃起状態を維持しつつ射精する」といったことが原因です。「勃起しなければ射精はできないのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。ですが、勃起と射精は連動しているけれど、それぞれが別々のメカニズムです。
射精は勃起なしでも可能ですし、亀頭が最も敏感な状態になるのは半勃起状態だったります。ですが、快感が強いからといって半勃起状態での射精が習慣化すると、完全に勃起した状態になると亀頭への刺激は鈍くなることも相まって、強い刺激でなければ射精できない体質になる可能性があります。
強グリップ
強く陰茎を握って行うマスターベーションもよくありません。床オナと同様に強すぎる刺激での射精習慣は、膣内での射精を困難にさせるためです。
また、実際の性行為で再現できない刺激に慣れてしまうことで膣内射精障害が起こるため、逆に「弱い刺激でのマスターベーション」を習慣にしていると今度は早漏になりやすくなります。マスターベーションの際は、強すぎず弱すぎない適度な強さを心がけましょう。
足ピン
足ピンとは、マスターベーションの際に下半身に力を入れ、足をピンと伸ばした状態で射精する方法です。
このマスターべションがよくないと言われる理由は、以下の通りです。
- 力が入った状態での射精
- 性交渉で一般的な体位ではない
この体勢が習慣化すると、体勢を取れない時にオーガニズムを感じづらくなっていきます。特に力が入った状態が、快感のスイッチとなってしまっているため、男性主導での体位が取りにくくなると、騎乗位以外での射精が難しくなる可能性もあります。
膣内射精障害のその他の原因
膣内射精障害は感覚に関連する問題であり、主な原因は誤ったマスターベーションであることが多いとされています。ですが、それ以外にも膣内射精障害の原因はいくつかあるので、ここで紹介したいと思います。
心理的な問題
心理的な問題を抱えているために女性や性行為で緊張してしまい、射精が難しくなることもあります。要因としては以下のようなことが考えられるでしょう。
- 性欲に対する否定的な教えがあった
- 子供を持つことへの恐怖や不安
- 妊娠させることへのプレッシャー
- 人に言いにくい特殊な性癖がある
- セックスが下手、もしくは痛いと言われた
このような心理的な要因を抱えている場合、勃起が十分に至らなかったり、勃起の維持が難しいこともあります。
薬の副作用など
一部の薬、特に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などを服用している場合、性機能障害の副作用としてみられることがあります。ジェゾロフトとパキシルでの治療中に起こりやすく、主治医に打ち明けにくいことから悩みを抱え込んでしまう方も多いようです。このような副作用があらわれた場合は、薬を変更するなどの対策も取れるため、副作用による体の変化でお悩みの方は主治医に相談するようにしましょう。
膣内射精障害の治療・改善方法
性行為の問題となる膣内射精障害の治療方法ですが、正しく治療することで改善も目指せます。中には、普段の生活を見直すだけの治療法もあるので、ここを参考に治療を検討してみてください。
マスターベーションのやり方を変える
膣内射精障害の改善には、まずマスターベーションの方法を見直すことが推奨されています。膣内射精障害は不適切なマスターベーションが原因となるため、適切なやり方を変える、もしくはトレーニングをすることで改善できる場合があります。
主な改善ポイントは3つです。
- 弱い刺激に慣れる
- オカズはパートナーを想像する
- マスターベーションの回数を減らす
膣内射精障害の多くは、実際の性行為よりも強い刺激に慣れてしまったことが原因です。そのため、普段から性行為に近い状況を作れるよう心がけましょう。その他、刺激の弱いグリップを愛用したり、段々と弱くできるトレーニング用のメンズカップも効果的と言えます。自分に合ったものを探してみるといいですね。
また、マスターベーションをする際は、刺激的な映像や過激な妄想に頼る頻度を減らしてみてください。性的な興奮となる要素も性行為に近づけることで、より勃起が持続するようになります。
セックスカウンセリング
セックスカウンセリングとは、性行為に関した悩みを「心理的にサポートする」治療方法です。一般的なカウンセリングと基本的には同じであり、性行為に特化した内容と思ってください。膣内射精障害の原因が心理的な場合も多く、悩みを打ち明けることで、正しいサポートを受けて改善する場合があります。専門家によるアドバイスは効果的であり、膣内射精障害の治療に役立ちます。射精障害を恥ずかしく思うかもしれませんが、勇気を出して相談をしてみてください。
薬物療法
逆行性射精や無射精症の場合、不適切なマスターベーションを改善しても射精障害は改善されないことがあります。神経系や抗がん剤治療による副作用などが原因となることがあり、その場合は服薬治療も検討するとよいでしょう。ですが、服薬治療のみでは改善が見込めず、手術が必要になることもあります。
また、早漏には抗うつ薬が効果的ではありますが、処方には受診による検査が必要です。適切な治療をするためにも、まずは専門の医師に相談をしてみてください。
そもそも射精障害とは?
射精障害とは射精に関して問題がある状態のことを指「性機能障害」の一種です。
勃起自体はできますが、
- 射精のタイミングが悪い
- オルガズムを感じても精液が出ない
- 精液量が減少している
といった問題が生じて性行為の障害となっています。
射精障害の種類
射精障害はED(勃起不全)と同じ性機能障害の一種であり、どちらも代表的な性機能障害といえます。ここではそんな射精障害にはどのような種類があるのか、詳しく解説します。
早漏・遅漏
早漏とは、性行為中に射精が極端に早く起こる状態を指し、遅漏は逆に射精までに時間のかかる状態です。射精が早いか遅いかだけで一見すると問題がなさそうに思えますが、どちらの症状も性行為の満足度に大きな影響を与えます。
早漏の場合は、パートナーが満足していないのに性行為が終わってしまうことが多く、これが原因で不満が生じることもあります。逆に遅漏の場合、いつまで経っても射精せずパートナーや自分が疲れてしまい、性行為が長引くことによるストレスや不満を抱えやすくなります。こうした性行為に対する不満が、不和の原因となる場合も珍しくはありません。
また、早漏と遅漏は心理的要因が大きく関係することが多い症状です。他にも、早漏なら脳への伝達が早すぎる過敏性の問題が原因であったり、遅漏なら不適切な自慰行為による刺激に対する慣れも一因と考えられます。早漏については、日本人の約3.5人に1人の割合で悩んでいるとも言われており、EDと同様に多くの男性がこの問題に悩んでいます。
逆行性射精
逆行性射精とは、写生時に精液が体外へ放出されず、逆に膀胱内に流れ込んでしまう状態です。主な原因として、前立腺手術などがあげられますが、他にも糖尿病や脊髄損傷をした場合などにも逆行性射精は認められることもあります。通常、精液の逆流を防ぐため、射精時に膀胱頸部は閉じているものです。しかし、何らかの原因で膀胱頸部が閉じていないと膀胱内に精液が逆流し、オーガズムと射精感を得られても精液の量が少ない、もしくはまったく出ていない状態になります。
無射精子症
無射精子症とは、写生された精液内に精子が確認できない状態です。精子は受精するのに必要不可欠であり、精子の含まれていない精液が膣内に入ったとしても、妊娠が成立することはありません。このことから無射精子症は不妊の原因として問題視されています。
無射精子症は、大きく2種類に分けられ、それぞれ原因や治療の仕方は変わってきます。
- 閉塞性無精子症
- 非閉塞性無精子症
妊娠を希望される場合は、検査を行うようにしましょう。
膣内射精障害を放置するリスク
膣内射精障害を放置すると様々なリスクが生じます。ここでは、パートナーとの関係にも影響を及ぼす可能性があるお悩みに触れたいと思います。
男性不妊
膣内射精障害の困り事の1つに、性交渉による妊娠を困難にしてしまうことがあげられます。膣内で射精ができない場合は、人工授精などの治療が必要となります。そのため、費用面でも心理面でも負担が大きく、辛い思いをされるカップルは少なくはありません。また、逆行性射精は、体外へ射出される精液量が少なくなるため、射精ができたとしても受精する確率が低下しやすくなります。こちらも妊活にかかる費用や体の負担が大きくなりがちです。
さらに、射精障害は着床率の低下につながる可能性もあります。射精障害により精子が放出されずに精嚢内で長時間とどまることで、精子の質が低下していくことが原因です。作られてから時間の経過した精子は活性酸素を産生し、正常な精子や精子を作る細胞に酸化ストレスを与え、次第に精子の運動能力は失われていきます。新たな精子が作られにくく、精子の質が低下している状況なので、妊娠を望む場合は射精障害の治療を検討することが重要です。
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ED (勃起不全)になる
膣内射精障害になると、EDになるリスクが高まります。この原因の1つとして、膣内射精障害であることに負い目を感じ、男性としての自信が失われてしまうためと言われています。もともと男性器は繊細な動きで成り立っています。そのため、不安や緊張から心因的なEDを併発する可能性があり、悪化すると男性不妊へ繋がることもありえるでしょう。
パートナーとの関係悪化
恥ずかしさから自身の状態を言い出せずに、パートナーとの関係が悪化する可能性も考えられます。パートナーさんの中には性行為が上手くいかないことで「私のせいかも?」、「女性として魅力が足りない?」と真剣に悩んでしまうケースもあり、双方にとって苦しく辛い状況が生まれることもあります。セックスレスや出産後の不和につながることもあるため、膣内射精障害はパートナーシップにおいても深刻な問題です。軽視せずにしっかりと向き合いましょう。
膣内射精障害についてまとめ
射精障害になると、パートナーとの性交渉がしにくくなります。自信を失うことでEDになるリスクや男性不妊となる可能性もあるでしょう。また、射精障害は自然に完治しないこともあるので、自分で改善することが難しいと感じたら、専門機関で受診、もしくはセックスカウンセリングをして、射精障害の治療を目指していきましょう。