大陰唇とは?たるみやシワの原因と大陰唇縮小・注入術を紹介

2023.04.11

  • 女性器形成

この記事を読んでいるあなたは

  • 大陰唇がどうして垂れるのか?
  • たるみによるトラブルは何か?
  • 大陰唇にシワができるのはなぜか?

上記のように考えているかもしれません。

この記事ではそんなあなたに「大陰唇とは?たるみやシワの原因と大陰唇縮小・注入術を紹介」をお伝えしていきます。

大陰唇とは?

女性器の外陰部や周辺の説明

女性器は、外から見える「外性器」と体の内側にある「内性器」に大きく分類されます。まずそれぞれの部位がどこにあるのか確認してみましょう。

そもそも女性器とは?

外性器 恥丘(アンダーヘアの部分)・大陰唇・小陰唇・クリトリス・尿道口・腟口など
内性器 膣・子宮・卵管・卵巣など

大まかに分けると女性器は、このように「外性器」「内性器」に分かれます。

大陰唇の構造と役割

大陰唇は、脂肪でふっくらとした左右一対の部位で、外性器に含まれる部位の1つです。大陰唇の色や形、皮膚のハリに個人差はありますが、尿道や膣などを外部の刺激から守る役割があります。そのため、大陰唇が大きい人もいれば、ボリュームが少ない人もいらっしゃいます。特に大陰唇は女性器の中でも目立つ部位であるため、「見た目が気になる」というお声は当クリニックでもお聞きしています。

大陰唇の主なたるみの原因

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大陰唇に関するよくある悩みの1つに「たるみ」があげられます。そして、その悩みに「どうしてたるむの?」と疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、大陰唇の主なたるみの原因を以下4つの項目で紹介します。

  • 生まれつきによるもの
  • 加齢による皮膚の老化
  • 急激な体重の変化
  • 妊娠・出産によるもの

デリケートゾーンのたるみが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

生まれつきによるもの

大陰唇の形状やボリュームは遺伝的な要因が大きく、ふっくらとしている方や脂肪が少なく平らな見た目の方がいらっしゃいます。大陰唇のボリュームが少ない方の場合、「椅子に座ると痛みを感じる」「セックスのときに擦れて痛い」といった悩みが出たり、大陰唇がたるむと、「セックスに積極的に慣れない」「可愛らしい下着が着れない」などの悩みを抱えていくケースは少なくありません。

加齢による皮膚の老化

加齢に伴い、大陰唇のたるみやしわが目立ってくることがあります。皮膚を支えるコラーゲンが少なくなり、大陰唇のハリが失われていくためです。以前は気にならなかった方でも、年齢を重ねていくと、「ハリがなくなってきた」「大陰唇が垂れ下がってきた」といった悩みが出やすくなります。特に大陰唇は女性器の中でも自分で見やすい部位なので、老化による変化が分かりやすいと言えるでしょう。
さらに、年齢を重ねていくと髪の毛と同様、アンダーヘアが薄くなる方もいます。そのため、アンダーヘアで隠されていた部分が見えやすくなり、大陰唇のたるみやしわが目立つこともあります。

急激な体重の変化

ダイエットなど急激な体重の変化により、大陰唇にたるみが生じることもあります。これは、皮膚が急な体重変化のスピードに対応できず、シワやたるみができてしまうためです。そして、たるみが出るだけでなく、急激なダイエットで大陰唇が痩せてしまうと小陰唇が露出しやすくなります。
そのため、

  • 小陰唇が大きく見えてしまう
  • 下着が擦れて不快
  • 座るときに挟んで痛い

といった悩みを抱える方もいらっしゃいます。
大陰唇の見た目がアンバランスになり、小陰唇が露出するようになると、外部から小陰唇が刺激を受けやすくなります。小陰唇への刺激は、黒ずみや肥大化の原因です。小陰唇に痛みが出てきた場合には、日常生活で小陰唇に刺激を与えないよう注意しましょう。

妊娠・出産による影響

妊娠・出産後に、大陰唇のたるみやしわに悩む女性は少なくはないのではないでしょうか。経膣分娩による出産は、「膣だけが伸びる」と思っている方もいるかもしれません。ですが、人によっては大陰唇も大きく伸び、形や色が変わることもあります。
また、出産を経て、以下のような症状が現れやすくなるとされています。

  • 膣のゆるみ
  • 尿もれ
  • 外陰部や小陰唇の黒ずみ、肥大

女性ホルモンが乱れると、大陰唇の皮膚が乾燥してかゆみを感じる方もいます。妊娠・出産を経験された方だけでなく、「病気によって卵巣を取る手術をした方」、「思春期・更年期にも女性ホルモンが崩れやすい方」も同じような悩みを感じるケースもあり得ます。加えて、女性ホルモンのバランスが崩れると、膣壁が薄くなったり、膣内が乾燥しやすくなるため、「セックス中に痛みが出る」といった悩みも出てくる方もいらっしゃいます。

大陰唇のたるみを改善する治療方法3選

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大陰唇のたるみは美容医療で改善が目指せます。ここでは、代表的な3つの医療法について紹介します。

  • 大陰唇縮小手術
  • ヒアルロン酸注入や脂肪注入
  • 超音波を照射

検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

大陰唇縮小手術

大陰唇縮小手術は、メスを使用した外科的手術です。大陰唇の大きく伸びてしまった皮膚を切除し、左右のバランスを整えハリのある女性器を目指せます。

たるみやしわだけでなく、左右で形や大きさが異なる方にもおすすめの方法です。痛みは個人差がありますが、局所麻酔などを使用するので施術中の痛みは少なく済むでしょう。

大陰唇縮小手術は、見た目のコンプレックスだけでなく生活の質も改善に導くので、まずはカウンセリングで理想の形を相談してみましょう。

コラムバナー_大陰唇縮小手術

ヒアルロン酸注射や脂肪注入

生まれつき大陰部の脂肪が少ない方や、加齢や出産により皮膚の弾力がない方は、ヒアルロン酸注射や脂肪注入がおすすめです。ヒアルロン酸や脂肪を注入することで、大陰部のボリュームアップが期待できます。

ヒアルロン酸はもともと皮膚や粘膜に存在する成分なので、アレルギー反応などのリスクも少ない治療です。注入したヒアルロン酸は少しずつ体内に吸収されるので「しこりが残る」といったリスクも少ないでしょう。
ヒアルロン酸注入は手術ではなく注射のみで行える手軽な治療なので、施術後もダウンタイムがほとんどなく普段通りの生活を送れます。メスを使用する施術に抵抗がある方は、検討してみてください。

また、脂肪注入は、お尻などから脂肪を採取し、それを大陰唇に注入するものです。定着率はそこまで高くないですが、定着すれば半永久的に効果が持続するというメリットがあります。ヒアルロン酸のようにいずれ吸収されてしまうものよりも効果の持続性を求めたい人には良い適応かもしれません。

コラムバナー_大陰唇ヒアルロン酸

HIFU(超音波)を照射

HIFUは超音波を利用した施術のことで、膣や会陰部のたるみを引き締める効果が期待できます。大陰唇にHIFUを照射すると熱でコラーゲンの生成が施され、たるみやしわにアプローチできます。

HIFUがおすすめな方の特徴は、以下のとおりです。

  • 女性器全体のたるみやシワが気になる
  • 大陰唇にハリを出して若々しくしたい
  • ダウンタイムは少ない方が良い
  • 傷跡は残したくない

ヒアルロン酸注入と同様に、メスを使用しない施術なので気軽に試すことができます。

大陰唇のたるみをヴェアリークリニックで解決するメリット

大陰唇のたるみのご相談をヴェアリークリニックでも対応しています。ここでは、ヴェアリークリニックで解決するメリットをお話しさせてください。

無料カウンセリングを受けられる

ヴェアリークリニックでは、無料でカウンセリングが受けられます。問診表を基に医師によるカウンセリングを行っていますので、抱えているお悩みをぜひお聞かせください。

また、ヴェアリークリニックは完全予約制・完全個室にて、他の患者様とお顔を合わせないようにご案内しています。誰にも言えないお悩みを相談する場所であるこそ、患者様に安心してもらえるように心掛けております。

自分が納得する方法で進められる

ヴェアリークリニックでは、カウンセリングにて患者様に合わせた治療方法や治療プランをご提案しています。患者様の納得のいくまで話し合い、効果過剰で無駄なもの、あるいはそもそも効果の少ないものを提供することは一切いたしません。

他に気になることもついでに相談できる

下半身専門美容クリニックであるヴェアリークリニックだからこそ、気になるデリケートゾーンの悩みに対して、幅広く対応しています。ご不安なことや気になることを「もう話すことはない」と患者様に思っていただけるようにカウンセリングを進めていますので、気軽に相談に来ていただければと思います。

大陰唇のたるみが原因で起こるトラブル

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大陰唇のハリがなくなると、「何かトラブルが起こるのではないか」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、大陰唇のたるみによって引き起こされる可能性のあるトラブルについてご紹介いたします。

  • デリケートゾーンの菌が繁殖しやすい
  • 皮膚のもたつきで違和感がある
  • 他人の目が気になる

女性器の見た目が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

デリケートゾーンの菌が繁殖しやすい

大陰唇のたるみにより小陰唇が露出すると、垢がたまりやすくなり、デリケートゾーンで菌が繁殖しやすくなります。
これにより、以下のような症状が現れる可能性があります。

  • 痛み
  • かゆみ
  • 臭い

デリケートゾーンの菌が繁殖し上記のような症状が発生した時は、下着をこまめに取り換えるなどの対策をしましょう。特に長い時間生理用品を変えずにいると、雑菌が繁殖しやすくなるので注意してください。
また、臭いが気になる場合でも、女性器をゴシゴシ洗うことは避けましょう。石鹸などで女性器を強く洗うと、腫れや痛み、かゆみを引き起こす恐れがあります。

皮膚のたるみによる違和感

加齢や出産などが原因で大陰唇にたるみが出てくると、下着を着用した際や自転車に乗る際などの状況で違和感を感じるようになります。大陰唇のたるみが気になると、お気に入りの下着や水着を楽しめないかもしれません。また、自転車のサドルに座るときなどに、伸びた大陰唇の皮膚が挟まってしまう方もいます。外部からの刺激が増えると黒ずみの原因にもなるので、美容医療に頼るなどして大陰唇のたるみ対策を検討するとよいでしょう。

さらに、大陰唇のたるみがきっかけで、尿がまっすぐ飛ばなかったり、あらゆる方向に飛び散りやすくなるなど、尿のしづらさを感じることもあります。小陰唇には排尿の際に尿が飛び散りにくくする役割があるとされ、大陰唇のたるみによって小陰唇が露出することで、そうしたトラブルが生じるようです。

他人の目が気になる

大陰唇のたるみが目立つようになると、他人の目が気になる方もいらっしゃるでしょう。友人と温泉旅行に出かけても「見られたくない」、「一緒に入りたくない」と考えてしまうこともあるかもしれません。
また、自分ではたるみが気にならない場合でも、パートナーから「ハリがない」などのように指摘されて気づくこともあります。パートナーとの性行為の最中に不安に思う気持ちが強くなると、性行為を楽しむことが難しくなります。他の人には相談しづらいと思いますが、カウンセリングにてお気持ちをお話しいただくことをおすすめします。

大陰唇のたるみが目立つときの対策

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年齢を重ねていくと、大陰唇のたるみが気になる方も多く、その対策について悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、大陰唇のたるみを防止する以下3つの方法を紹介します。

  • 気にしすぎないようにする
  • 鏡で確認する
  • アンダーヘアで隠す

ここで紹介する対策を参考に、できることからはじめてみましょう。

気にしすぎないようにする

大陰唇や小陰唇のたるみは、加齢や体重の変化などの影響で女性なら誰にでも起こりうることです。年齢を重ねてもたるみがなく、美容医療などに頼らなくても「形や色が全てきれい」という方はほとんどいません。女性器の悩みは、人と比べることが難しいために1人で悩みがちですが、普段から痛みや違和感がなければ気にしすぎないようにしましょう。どうしても気になってしまう場合は、ぜひ当院へいらしてください。無料カウンセリングで具体的な提案をいたします。

鏡で確認する

女性のデリケートゾーンは自分からは見えにくいので、大陰唇のたるみが出ても気づいていない可能性があります。顔と違ってじっくり女性器を鏡で見る習慣がないため、老化のサインに気づかない人も多いでしょう。
ですが、VIO脱毛の普及に伴い、自身のデリケートゾーンを目にする機会も増えています。とはいえ、これまで見る機会が少なかった方には、いきなりデリケートゾーンを見ろというのは難しいでしょう。これまで確認していなかったかたも、たまにでよいので、自身のデリケートゾーンを鏡で確認してみてください。大陰唇のたるみなどの問題に気づくことができれば、早めの対策を取りやすくなります。

アンダーヘアで隠す

大陰唇のたるみは、アンダーヘアで隠すことで目立ちにくくなります。VIO脱毛をしていない方に限りますが、自然に生やしておけば女性器が露出されないので、温泉に行っても見えにくいでしょう。
また、アンダーヘアには、外からの刺激や色素沈着を防いだり保湿をする役割が期待できます。ですが、アンダーヘアの伸ばしっぱなしは、以下のようなデメリットがあるので注意しましょう。

  • ニオイやムレが発生する
  • 下着から毛がはみ出て汚らしく見える
  • 雑菌が発生し垢が出やすくなる

気になる部分をアンダーヘアで隠すことはできますが、上記のような注意点もあるので隠したい部分を残してVIO脱毛をすることもおすすめしています。

大陰唇のたるみでお悩みの方はご相談ください

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大陰唇の見た目は、生まれつき大きい方もいればフラットな形をしている方もいますが、加齢や出産により、たるみやしわが出てきやすいので早めに対策していく必要があります。

大陰唇の見た目改善には、当院でも以下のような施術で対応しています。

  • 大陰唇縮小手術でたるみを切除する
  • ヒアルロン酸注入をしてハリを出す

ぜひヴェアリークリニックのカウンセリングで相談へいらしてくださいね。

この記事を監修した医師

ヴェアリークリニック院長

井上 裕章

医師プロフィール

2014年東京大学医学部卒業。外科専門研修を修了、外科専門医を取得を経て、2019年に東京大学医学部附属病院にて勤務。性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を専門とする外科診療に従事してきた。その過程で下半身の美容的な悩みを抱える患者さんから相談が多く寄せられるようになるが、下半身美容を専門的かつ総合的に診療している美容医療機関が存在しないことを知る。自身で立ち上げるために各分野の美容系クリニックにて修練を重ねたのち、2022年に「veary clinic」 を開院。自らの骨盤臓器と下肢に対する外科治療の経験および解剖の知識を生かしつつ、最善の治療を患者さんに提供している。日本外科学会認定外科専門医。日本外科学会、日本性機能学会、日本フットケア・足病医学会、日本大腸肛門病学会に所属している。